「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 12月15日 京都11R 朝日杯FS(G1)
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本命馬◎ミュージアムマイル(2人気) 2着
見事にハマった「連軸推し」!
- 12月7日 中京11R 中日新聞杯(G3)
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本命馬◎ロードデルレイ(1人気) 2着
馬券のチャンスを見逃さない!
モチベーションの見極め
2016/1/26(火)
★土曜中山11R アレキサンドライトS◎本命馬 リッカルド 1番人気 3着 完璧な競馬をしたが、最後伸びを欠いた。使い込むとよくないタイプで、そろそろひと息入れた方が良さそう。
ただ、この3頭で3連単73倍はオイシイ配当だったと言える。上位3頭の組み合わせで決まったのはひと安心。
$お宝馬 キネオイーグル 4番人気 8着意外と人気になったが、完全に力負け。この位置取りで下がったのは、まだまだということ。このクラスで揉まれる必要がありそうだ。
★日曜中山11R アメリカJCC(G2)◎本命馬 スーパームーン 3番人気 2着 こちらも完璧な競馬だったが、相手が札幌記念馬で格上、さすがに届かなかった。好走する舞台を選ぶ馬で、常に安定して走れるかどうかは状況次第。ほぼ本線で決まってくれて納得だ。
$お宝馬 クランモンタナ 10番人気 13着 ズブさを見せて早くから手が動いたが、4角では見せ場もあった。ただそこから後退。現時点ではまだ復活には遠いか。ダラッと脚を使わされる外回りも良くなかったか。
【今週のポイント】
根岸Sは、ご存じのようにフェブラリーSの重要な前哨戦。ここを勝てば出走確定となるのだが、前哨戦には前哨戦のファクターがある。
賞金の足らないモーニンやプロトコルにとっては、ここで勝たないと出走は覚束ない。反対に賞金的に余裕のある(近1年の収得賞金も加算される)タガノトネールやグレープブランデーは、余裕をもって前哨戦と割り切ったレースが可能だ。
さらに、マイルでは少し距離が長いというアンズチャン、タールタン、レーザーバレットにとっては、ここが目標と考えるのは当然だろう。この辺を見極めて、あとは当該コースらしく追い込み脚の切れる馬をマークしたい。なお現時点(火曜朝)では、週末の東京は雨が降ったりやんだりの予報。適性も考慮して最終決断を下したい。
【次回の狙い馬】
土曜・京都6R 4着スノードリーム
今回初ダート。出遅れたが砂を被っても走れていた。直線は内を突こうとして詰まり、外へ出し直そうとしたら1頭邪魔になって追い出しを待つロス、ゴール前は一気に伸びて上がり最速。普通に乗ったら勝てていたレースだった。
ダートの方が良い(芝だと勝負所でもたつき置かれてしまう)ことが明らかになったので、次走も引き続き狙い。
日曜・中山 3R 2着シアーライン
ハイペースで逃げて、押し切り寸前で差される。新馬戦で力みも目立っており、一度使ったことで落ち付いてきそう。
東京1300、次の中山まで待って同じコースを使ってもいいだろう。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。