水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R 根岸S(G3)(ダート1400m)

◎本命馬
⑭サクラエール
牡5、栗東・羽月厩舎、池添騎手

ここは各陣営の思惑を考慮するのが予想手順の第一となりそうなレースだ。
まずタガノトネールは、現収得賞金に近1年の収得賞金をプラスすれば、フェブラリーS出走のための賞金は優にクリアしている。しかもここは3ヶ月ぶりでもあり、崩れはしないだろうがあくまでひと叩き、無理に勝ちには来ていないはずだ。
反対に、賞金の足らないモーニンやプロトコルにとっては、2着でも足らず、ぜひとも優先出走権を取れる1着が欲しいところ。勝負気配はマックスだろう。
さらに、1600mでは厳しいという1400mのスペシャリストたち。アンズチャンやレーザーバレット、サクラエール、タールタンらにとっても、ここは数少ない重賞制覇のチャンスである。
問題は連闘で臨んできたシゲルカガ。テンの速さはここなら別格で、おそらく行ってしまうだろう。となると、前に付けるモーニンやプロトコルは、勝ちに行くために仕掛けが早まるおそれはある。ゴール前でその間隙を突くのがスペシャリスト組…中でも、年齢的にまだ上がり目が見込めて、ある程度の位置で受けられる⑭サクラエールを狙いたい。
速い流れのダート短距離に強いケイムホーム産駒、母方がマルゼンスキーにサクラの古い牝系、こちらもハイペースや混戦に強いパターンだ。厳寒期の実績もある。

$お宝馬
⑦サトノタイガー

中央在籍時は、当初芝でオープンに昇り、その後ダートに転じた。一昨年のJBCスプリント、カペラSで2着と実績はあるが、1400mではこの根岸Sで大敗したこともありイメージは悪い。1400mだと前に行ってしまって脚がたまらないことがあるからだ。ただ今回は積極的に引っ張る馬がいて折り合いは付けやすいはず。脚がたまれば、ここでも上位に入れる力はある。

相手上位は⑪プロトコル⑧タールタン⑥アンズチャン⑮モーニン⑨タガノトネール④マルカフリート⑯レーザーバレット