「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
侮るなかれ
2016/3/11(金)
土曜中京11R 中日新聞杯(G3)(芝2000m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑯ヤマニンボワラクテ (せん5、栗東・松永幹夫厩舎、藤懸騎手) |
バウンスシャッセも牝馬の55.5キロはきつく、本命は打ちづらい。アルバートドックは2000mに延びることと、直線の長いコースは前走より条件的には割り引きとなる。東京や京都の1ハロン延長と違い、中京中距離は実際の距離よりやや長めをこなすスタミナが必要でなおさらだ。
またヒストリカルは後方一気のタイプだし、そもそも重賞では今1つ。
上がり馬クルーガーにしても、実績の割には人気になりすぎだ。加えて母方の血統がどうも距離延長で気になる。
つまりどこからでも入れるレース。もっとも狙って妙味ありは⑯ヤマニンボワラクテとみた。
まず、巧者が幅を利かせる中京において、過去4走して全て3着以内という適性は魅力だ。また去年の春の中京の芝2000mで、2週目までにキングカメハメハ産駒は2連対。一昨年3着馬、去年の2着馬も出している。
さらに母方の配合も、パワーの要る芝にピッタリであり、揉まれない枠を引けたこともプラスだ。
3着以内に入って配当を上げる馬として、最もオススメしたいという意味での本命とする。
相手上位はやはり④バウンスシャッセ、⑱クルーガー。さらに⑪ケツァルテナンゴ、③メドウラーク、⑤サトノノブレス。押さえで⑩アルバートドック、⑮ファントムライト、⑰ロンギングダンサー。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。