「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 12月15日 京都11R 朝日杯FS(G1)
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本命馬◎ミュージアムマイル(2人気) 2着
見事にハマった「連軸推し」!
- 12月7日 中京11R 中日新聞杯(G3)
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本命馬◎ロードデルレイ(1人気) 2着
馬券のチャンスを見逃さない!
【フェアリーS】波乱前提で
2017/1/7(土)
日曜中山11R フェアリーS(G3)(芝1600m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑮ライジングリーズン (牝3、美浦・奥村武厩舎、丸田騎手) |
重賞といっても、実質は牝馬限定の500万特別と考えた方がいい。実績が全くアテにならないレースなのは、過去の好走馬を見ても明らか。毎年のように波乱の決着となっており、空振り覚悟のフルスイングで行った方が得策だと思う。
狙うは⑮ライジングリーズンだ。
9月に新馬戦を当該コースで勝った時が稍重。秋の中山の軽い芝での稍重は、2歳牝馬にとってかなり力の要るコンディションになっていると判断できるのだが、その馬場で緩みの無い流れのレースを好位で脚をため、直線で一気に弾けて勝ち切ったレースは、目の前で見ていたがかなりの迫力があった。ただ使える脚が短い印象で、続くアルテミスSは一気の直線延長、相手強化、出遅れとマイナスの条件が重なって大敗。これは今回の舞台なら度外視できる負けだ。
牝馬にしてはソコソコ大きめの馬格でパワーがあり、中山がベターなのはいうまでもない。
また血統的には、父か母の父がキングマンボ系という馬の好走が目立つレースなのだが、この馬はこれにも該当(母の父キングカメハメハ)。また近親にブルーコンコルドのいる在来牝系で、ここでもパワーが裏打ちされている。おそらく単勝30倍台は下らないと見て、本命馬兼お宝馬に推す。
相手上位は③アエロリット、⑯キャスパリーグ、⑪メローブリーズ。以下④ブラックオニキス、①コーラルプリンセス、⑭アマノガワ、⑬パフォーム、⑦キュイキュイと手広く。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。