水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)

◎$本命馬&お宝馬
⑮アダムバローズ
(牡3、栗東・角田厩舎、池添騎手)

長年競馬を見てきたが、こんなに予想が難しいクラシックは記憶にない。

カデナはここまでの内容に特筆すべきものがなく、ファンディーナは言うまでもなく牝馬。前に行けて速い上がりを使える強みはあるが、それでも牝馬でマークされる競馬はなかなか厳しい。

最内のマイスタイルがハナを主張し、外に回ったクリンチャーがこれを追う展開。その後ろからでも競馬ができる⑮アダムバローズを、3着までに入ればという意味での本命とする。ある程度緩まない流れで前に行き、しぶとく粘ってひと脚伸びるというレース巧者ぶり。若葉Sの時計も水準以上ではあった。混戦だけにこのタイプが盲点となる。

また皐月賞では過去にハーツクライ産駒は3回しか出走がないが、今春の中山2000mではディープインパクトやステイゴールドを上回るトップの成績を収めており、複勝率も先週までで37.5%ある。しかも人気より大きく着順を上げる例が大半だ。さらにハーツクライ産駒の場合、ダート型種牡馬の母父という配合はジャスタウェイやウインバリアシオン、カレンミロティックら成功例が多く、今回出走の馬たちはいずれも該当するだけにマークしておきたい。

なお土曜日の中山芝の時計は軒並み速かったが、これは直線の追い風となる強風が吹き荒れ、上がりが高速化したため。日曜日の予報はそこまで吹かず、ノーマルな時計で収まり、パワーが必要となるだろう。またもし同じ向きの風なら、前が残りやすいので、割り引く必要はないはずだ。

相手上位は⑧ファンディーナ⑥アウトライアーズ⑪アルアインを上位に。④カデナは押さえだ。2頭系馬券だとこの辺で収めないと手が収まらない。以下個人的にはアタマなしで①マイスタイル⑦ペルシアンナイト②スワーヴリチャード⑯クリンチャー⑰ウインブライト⑱トラスト。3連系馬券のヒモに回したい。