- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
-
お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦でも自信の推奨!
- 10月20日 京都11R 菊花賞(G1)
-
お宝馬$アドマイヤテラ(7人気) 3着
「距離に不安なし」の太鼓判!
【皐月賞】史上まれに見る混戦
2017/4/15(土)
日曜中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)
◎$本命馬&お宝馬 |
---|
⑮アダムバローズ (牡3、栗東・角田厩舎、池添騎手) |
長年競馬を見てきたが、こんなに予想が難しいクラシックは記憶にない。
カデナはここまでの内容に特筆すべきものがなく、ファンディーナは言うまでもなく牝馬。前に行けて速い上がりを使える強みはあるが、それでも牝馬でマークされる競馬はなかなか厳しい。
最内のマイスタイルがハナを主張し、外に回ったクリンチャーがこれを追う展開。その後ろからでも競馬ができる⑮アダムバローズを、3着までに入ればという意味での本命とする。ある程度緩まない流れで前に行き、しぶとく粘ってひと脚伸びるというレース巧者ぶり。若葉Sの時計も水準以上ではあった。混戦だけにこのタイプが盲点となる。
また皐月賞では過去にハーツクライ産駒は3回しか出走がないが、今春の中山2000mではディープインパクトやステイゴールドを上回るトップの成績を収めており、複勝率も先週までで37.5%ある。しかも人気より大きく着順を上げる例が大半だ。さらにハーツクライ産駒の場合、ダート型種牡馬の母父という配合はジャスタウェイやウインバリアシオン、カレンミロティックら成功例が多く、今回出走の馬たちはいずれも該当するだけにマークしておきたい。
なお土曜日の中山芝の時計は軒並み速かったが、これは直線の追い風となる強風が吹き荒れ、上がりが高速化したため。日曜日の予報はそこまで吹かず、ノーマルな時計で収まり、パワーが必要となるだろう。またもし同じ向きの風なら、前が残りやすいので、割り引く必要はないはずだ。
相手上位は⑧ファンディーナ、⑥アウトライアーズ、⑪アルアインを上位に。④カデナは押さえだ。2頭系馬券だとこの辺で収めないと手が収まらない。以下個人的にはアタマなしで①マイスタイル、⑦ペルシアンナイト、②スワーヴリチャード、⑯クリンチャー、⑰ウインブライト、⑱トラスト。3連系馬券のヒモに回したい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。