
- 5月4日 京都11R 天皇賞・春(G1)
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本命馬◎ヘデントール(1人気) 1着
高速ステイヤーの血統恐るべし!
- 4月27日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎ヴァルキリーバース(1人気) 2着
新緑の府中で開花の予感!?
【ヴィクトリアマイル】乾きゆく馬場ならディープ万全
2017/5/13(土)
日曜東京11R ヴィクトリアマイル(G1)(芝1600m)
◎本命馬 |
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⑪ミッキークイーン 牝5、栗東・池江厩舎、浜中騎手 |
土曜の東京の雨は久々の本降りとなった。あれだけの水はけを誇る東京が、完全に水が浮き、ダートは田んぼ状態、芝もずっしりと重そうで、芝を叩くドシャドシャという音がスタンドに響いた。
しかし、雨さえやめばどんどん水が引いていく魔法のような路盤だけに、今夜半に雨が止めば、明日は曇り予報であっても、良に近い稍重には回復すると考える。この場合は、内の透水性が高いことが取材から明らかになっているので、馬場は内が先に乾き、硬めとなる。ただし、さすがに高速馬場ではない。
明日は内目を捌いて伸びる馬、あるいは先行馬の粘りも見られるはずだ。
高速馬場でなければ、⑪ミッキークイーンの不安は消える。去年より相手も楽で、まず勝ち負けにはなるだろう。
それでなくとも、道悪から乾いていく途中の芝ではディープインパクト産駒が強い。滑るような馬場になっても、小柄あるいは重心が低い馬の多い同産駒は、他馬に比べて走りづらさが軽減されるからと見ているが、この馬にとってその点も味方するはずだ。被った人気だが、逆らわずにヒモ荒れを狙う。
$お宝馬 |
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④ソルヴェイグ |
ということで、ヒモ荒れのカギを考えるのがこの馬だ。スプリント戦に徹しているが、全兄ドロウアカードはマイルから千八でも好走しており、問題はないはず。そもそも1200mではスピード負けが目立っており、時計のかかる洋芝の方が走れるタイプ。ハナはオートクレールかこの馬になると思うが、前に行って粘り込めるだけの地力は、十分備わっている血統だ。
相手上位は③ジュールポレール、⑫ウキヨノカゼ、⑭レッツゴードンキ。押さえは②スマートレイアー、⑤アドマイヤリード、⑧クイーンズリング、⑦ルージュバック。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。