「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 12月15日 京都11R 朝日杯FS(G1)
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本命馬◎ミュージアムマイル(2人気) 2着
見事にハマった「連軸推し」!
- 12月7日 中京11R 中日新聞杯(G3)
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本命馬◎ロードデルレイ(1人気) 2着
馬券のチャンスを見逃さない!
【日本ダービー】歴史を変える影武者
2017/5/27(土)
日曜東京10R 日本ダービー(G1)(芝2400m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑩ベストアプローチ (牡3、栗東・藤原英厩舎、岩田騎手) |
牡馬がレベルアップしてきた要因は、新興勢力の台頭だ。アルアインも、アドミラブルも、ダイワキャグニーも、2歳から重賞戦線で勝ち負けしていた馬(出走していた馬)ではなかった。ダービー馬候補も、春後半から力を増してきた馬から選ぶ。狙うは⑩ベストアプローチだ。
前走の青葉賞。高速馬場への対応は厳しいかと考え、△しか印を回していなかった。2着には少なからず驚いたものだ。確かにアドミラブルには切られたが、上がりの脚は0秒1しか違わず、追い出しの位置取りの問題が大きかった。さらに追いつけない差と見てラストは流していたこともあり、アドミラブルとの差は見かけよりはずっと小さいはずだし、アドミラブルより消耗も少なかったと考える。
血統は、オークスを制したソウルスターリングと同じガリレオ直系のニューアプローチ。そして母方は異色のハイペリオン系の生き残りエフィシオ。欧州で1200から2400まで幅広い欧州G1馬を出して成功している種牡馬だ。さらにその父系は南米でも成功している。今の日本競馬においてはかなりの異端の配合で、スピードスタミナ共に高品質。東京2400でレースレベルが上がると、母がヨーロッパ血統であることが望ましいのだが、これにも該当する。
「青葉賞からダービー馬なし」の歴史を変えるのは、アドミラブルではなくて青葉の影に隠れたこちらではないか。キツいローテーションを乗り越える必要はあるが、この逞しい血統ならと期待する。こうした異端児が世代頂点に立つシーンを見てみたい。
上位評価は⑤クリンチャー、⑱アドミラブル、①ダンビュライト。押さえで⑥サトノアーサー、以下個人的にはアタマなしで⑦アルアイン、⑫レイデオロ、④スワーヴリチャード、⑪ペルシアンナイト、⑮ダイワキャグニー。今年のダービーは波乱とみた。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。