「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
-
本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
-
お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
【安田記念】混戦の間隙を縫って
2017/6/3(土)
日曜東京11R 安田記念(G1)(芝1600m)
◎$本命馬&お宝馬 |
---|
⑪ブラックスピネル (牡4、栗東・音無厩舎、松山騎手) |
このレースのステップレースはバラバラで、傾向は見えないものの、比較的コンスタントに掲示板を取っているのは前走マイラーズC組。
血統傾向は、父か母の父ロベルト系優勢が濃くなっている。父ロベルト系が08と09年の1着馬、10年と11年の3着馬、11年2着と12年1着馬、15年1着と16年2着馬。なおこの父ロベルト系は全てリピーターなのは面白い。そして母の父ロベルト系なら08年3着馬。
面白いのは、両方を満たす⑪ブラックスピネルだ。父がロベルト系タニノギムレット、前走マイラーズCもエアスピネルを凌ぐ上がり最速。スロー濃厚の今回だが、そんな展開にも強い。
近親にマリアライト、アロンダイト、リアファル、ダンビュライトらがいる底力溢れる牝系だ。デムーロが乗らないからか、なぜか人気がなさすぎる。音無厩舎(アドミラブル)も松山騎手(アルアイン)も、ダービーで味わった無念をここで晴らしてほしい。
相手上位は⑧エアスピネル、⑮イスラボニータ、枠は痛いが⑱ステファノス。個人的にアタマなしとみているヒモ押さえは⑫ビューティーオンリー、④アンビシャス、⑯ロゴタイプ、⑭サトノアラジン、⑬ロジチャリス、⑰ヤングマンパワー。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。