- 11月24日 東京12R ジャパンカップ(G1)
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本命馬◎ドウデュース(1人気) 1着
2週続けてG1突破!
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
【札幌2歳S】無視できない傾向
2017/9/1(金)
土曜札幌11R 札幌2歳S(G3)(芝1800m)
◎本命馬 |
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⑩クリノクーニング 牡2、栗東・須貝厩舎、北村友騎手 |
かつてはクラシック戦線への登竜門と言われたレースも、近年はここから出世する馬が激減している。ただ今年はここ数年の中では粒が揃った顔ぶれとみており、熱戦が期待できそうだ。
開催が繰り上がった2012年以降で見ると、圧倒的に前走新馬勝ちの馬が優勢。3着以内15頭のうち10頭を占めている。去年こそ1500mのクローバー賞組がワンツーしたが、これはレアケースと見て良い。また2011年までは全くマイナス要因ではなかった未勝利戦勝ち馬が、2012年から一転して苦戦していることを思えば、1ヶ月の施行時期繰り上げはローテの面でかなり影響していることは間違いない。今年は未勝利勝ち馬にも逸材が多いようだが、敢えて相手に回したい。さらに牝馬も苦戦している。
血統傾向はほとんど見えない難儀なレースであるが、パワー血統優勢には間違いない。サンデー系ならネオユニヴァースやハーツクライ、ステイゴールド産駒。あるいは父ノーザンダンサー系。
本命を新馬戦勝ちから選べば、やはりオルフェーヴル×パラダイスクリークと洋芝適性が高い配合で、かつ小回り適性も高い⑩クリノクーニングとなる。レコード勝ちで付加価値のついた人気になってしまうのが残念だが、このレースを毎年照準にしてくる須貝厩舎というのもポイントだ。
$お宝馬 |
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⑥コスモインハート |
こちらも新馬戦勝ち馬。ハーツクライ産駒で札幌適性はもともと高いし、母の父はサドラーズウェルズ系のバラシアでパワー十分。さらにデインヒルやミルリーフもかかっており、地味ながら将来性のある血統背景だ。新馬戦のマイルでの好時計が取りざたされるが、表面上の数字自体に意味はあまりなく、レースぶりを評価したい。
相手上位は⑭ファストアプローチ、このレースと相性の良い種牡馬ネオユニヴァース産駒の⑤ロジャージーニアス。押さえはゴールドシップの近親①シスターフラッグ、④カレンシリエージョ、⑪ロックディスタウン。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。