「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦でも自信の推奨!
- 10月20日 京都11R 菊花賞(G1)
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お宝馬$アドマイヤテラ(7人気) 3着
「距離に不安なし」の太鼓判!
【セントライト記念】今年は楽しみ満載
2017/9/12(火)
★土曜中山11R 紫苑S(G3) ◎$本命馬&お宝馬 ナムラムラサキ 8人気 12着 すんなり好位を取って自分の競馬はできた。ただ見かけの数字とは違い、前に行った馬にはプレッシャーが掛かった展開だったようで、2着のカリビアンゴールド以外は前に行った組は全滅している。そして、馬格の小さな馬で、夏競馬からの連戦はこたえたのかもしれない。
★日曜中山11R 京成杯オータムハンデ(G3)◎本命馬 グランシルク 1番人気 1着 これまでの詰めの甘さが嘘のようなマクリ。田辺騎手の勝ちに行く姿勢の強さが、馬の全能力を引き出したという印象。レース後「サマ―マイル王座を意識して」というコメントもあったように、勝利へのモチベーションは高かったことが分かる。この馬と、負けてなお強しの4着マルターズアポジーは、マイルCSへ順調に調整してほしい。
$お宝馬 ウキヨノカゼ 5番人気 14着 いつものように後ろからの競馬。しかし4角で外へ出さず内を突く選択をして、ジエンド。前が詰まって直線流しただけ。競馬をしていない。
【今週のポイント】
競馬が主場に戻ってきたばかりながら、さっそくの3日間開催となる。土・日・月、毎日面白いレースが組まれているが、メンバー、馬券、両方で最も楽しみなのは、個人的には月曜中山メインのセントライト記念だ。
今年は春の既成上位勢力が、皐月賞馬アルアインとクリンチャーくらい。唯一の看板馬アルアインも、距離には一抹の不安がある。出走馬の大半は、ダービー直前から夏にかけての上がり馬だ。それだけに能力比較、適性判断が難解かつ面白い。
ローテ的にはダービーからの直行組がかなり優勢、そして条件戦からの組は新潟から選ぶ方が良いという傾向も出ている。 また血統面からは、かなり強いトレンドが1つ見えている。この血統傾向を幹に組む予定だ。少し話は先になるが、日曜夜更新のトレジャーハンティングを楽しみにしていただきたい。
なお日曜の昼休みには、中山競馬場メディアホールにて、恒例のラジオ日本賞検討会が行われる。優馬・佐藤直文さん、競優・渡辺芳徳さん、ゲストに元巨人軍の水野雄仁さんが登場。私も参加させていただく。ご来場予定の方は、ぜひ足をお運びください。
【次回の狙い馬】
日曜・阪神11R 4着 内目の枠は少し懸念されたが、腹をくくって後方から。外へ出さずに内から馬群を割っての伸びは、これまでに見られなかったメンタルの強さを窺わせたものだった。輸送も克服し、試走としては上々の4着。これでスプリンターズSへのメドが立った。叩き2走目で得意の中山ならさらにアップしてくるだろう。 問題は雨。とにかく当日が良馬場で行われることを願うのみ。
土曜・阪神9R 5着 今回は休み明け。馬体重はプラス2キロと仕上がっていたが、レースでカリカリしたところを見せたのは、やはり久々の実戦だったからか。終始折り合いをつけて、4,5番手を回ってきただけの競馬に終わったが、しかしこれを使われたことで次走は気持ちが落ち着くだろうし、そもそも能力は上でもやれるだけの馬。
コーナー4つのダートコース条件に、次走は勝ち負けを期待したい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。