- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【秋華賞】迷った末に初志貫徹
2017/10/14(土)
日曜京都11R 秋華賞(G1)(芝2000m)
◎本命馬 |
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⑦リスグラシュー 牝3、栗東・矢作厩舎、武豊騎手 |
週中の有力馬診断で書いたように、むしろ内回りになれば勝ち切れる可能性があるとしたリスグラシュー本命で行くつもりでいた。しかしよもやの前売り1番人気。勝ち切れないと判断されて、レースぶりがハデなアエロリットやルメールのディアドラが1番人気になるものと信じていただけに、これには少なからず驚いた。
この混戦で1番人気から入るのはためらわれ、一時は最終結論の本命馬を他に求めることも考えたが、巡り巡った末、やはり元に落ち着いた。人気だが仕方ない。
本来はディープインパクト産駒が圧倒的に優勢なレースだが、今年は3頭しか出ていない。逃げのカワキタエンカ、どこまで戻してくるか確証の無いファンディーナに無理筋のブラックスビーチ。今年は本命を託せそうもない。
日曜の京都は日中小雨が降ったりやんだりの予報で、例年以上に底力が問われるとなれば、ハーツクライ産駒の出番。さらに秋華賞の好走傾向である、「母方欧州血統」のミルフィーユ状態となっている組成の母を持っている。直線の長いコースでは切れ負けていたが、小回りの渋り馬場なら惜敗にピリオドを打てるとみた。
$お宝馬 |
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⑱カリビアンゴールド |
つくづく枠順が恨めしいが、内で包まれてしまうよりはマシかもしれない。もちろん不利は明らかだが、脚質は自在で器用さがある。前走を、イン立ち回りで恵まれたとみる向きもあるようだが、そういう競馬が出来る馬は器用であることを忘れているのではないか。前走恵まれたことと、その馬が弱いことはイコールではない。
この馬もサンデー系×欧州血統、小回り得意のステイゴールド産駒、内を引いていたら本命まであったかもしれない馬だ。なんとか馬券圏に潜り込めないか。
上位評価は⑭ディアドラ、⑯ファンディーナ。押さえで①アエロリット、④モズカッチャン、⑪ミリッサ、⑧カワキタエンカ、3列目までだろうが⑰ポールヴァンドル、③ブラックオニキス。なおラビットランはコース適性に疑問、軽視した。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。