水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R アルゼンチン共和国杯(G2)(芝2500m)

◎本命馬
⑭レコンダイト
牡7、栗東・音無厩舎、北村友騎手

今年のアルゼンチン共和国杯は、3歳のトップランクの一角と目される2頭が出走してきたこと自体も異例だが、4歳の出走がゼロ、5歳馬も3頭だけでその中には人気馬が不在。あとはみな6歳以上の高齢馬という、これもまた異例のメンバー構成になった。

本来なら、このレースは出世レースで、その後の活躍も見込んで本命を探すべきなのだが、悩ましいのは今年の3歳2頭が順調さを欠いていること。スワーヴリチャードは約半年ぶり、ハンデも56キロを課せられて、年齢によるメリットが小さい。セダブリランテスは54キロは良いのだが、大型馬の休み明けで最内枠に入った。一部伝えられている情報では、絞れてこないという話も出ている(この辺は当日のパドックで各自判断して頂きたい)。

悩んだ末、軸に据えたのは高齢馬、7歳の⑭レコンダイトだ。

勝ち切れないタイプなのであくまで複軸としての本命だが、東京2400m以上なら道悪にならない限りは大崩れがない。また叩けば良化するタイプで、前走京都大賞典以上の上がり目は見込める。このレースはトニービンに代表されるグレイソヴリン系の血がポイントで、父直系、母の父、そして父がハーツクライやアドマイヤドンなど、トニービンの支配力が強い種牡馬の産駒の好走がやたら目立つのだが、これにも該当。母がラストタイクーン×ガルドロワイヤルなら、鋭い切れを問われない展開になれば連対も見込めるスタミナがある。

$お宝馬
②マイネルサージュ

前走は4角で大きく振られる不利を受けた。だがまともでも上位はなかったかもしれないが…。とにかく、斤量に敏感な馬で、上級条件では56キロでも苦しみ出す。今回54キロで、内目を立ち回れるのは絶好の条件だ。ヒモ穴の域を出ないが、穴としてはマークしておきたい。

上位評価は⑬ハッピーモーメント⑪アルバート④スワーヴリチャード。押さえは③デニムアンドルビー⑥プレストウィック⑩サラトガスピリット①セダブリランテス⑫トルークマクトと挙げておくが、3連複や3連単の3列目ならもっと広げてもいいくらいだ。