水上学の血統トレジャーハンティング

日曜京都11R エリザベス女王杯(G1)(芝2200m)

◎本命馬
⑯ヴィブロス
牝4、栗東・ルメール騎手、友道厩舎

近年例を見ない豪華メンバー。去年は1頭も馬券にならなかったとはいえ、毎年優勢と喧伝されている3歳馬も例年以上に粒が揃ってはいる。しかし今年の古馬の牙城は相当厚い。もともと、3歳がもてはやされているレースと言っても。あくまで馬券圏内に毎年1頭、2頭入るという意味であり、勝ち切っているのは2011年以降では1頭しかいない。古馬の層が厚い今年は、素直に古馬から入りたい。

もろもろ考えた末に捻ることを止め、素直に能力を評価することにした。⑯ヴィブロスに最敬礼である。

戦績についてはいまさら語る必要もない。欧州血脈が幅を利かせる女王杯において、この馬の母方の血統はまさにピッタリ。姉ヴィルシーナは12年に2着、兄シュヴァルグランは京都外回り巧者。近親にシングスピール、ラーイ、一族にヒシナタリーやデヴィルズバッグなどがいる世界的名門のバラッド牝系。揉まれない枠も引けて、死角は少ない。

$お宝馬
⑬ジュールポレール

せめてヒモ穴くらいは狙いたい。お宝馬として推したいのはこの馬だ。アドマイヤリードと勝ったり負けたりの競馬、G1でも上位があれば、昇級戦でも位負けはしないだろう。

半兄サダムパテックは息の長い活躍を続け、距離もマイルから2000m以上まで幅広く対応した。父はフジキセキからディープインパクトに替わるが、何の問題もない。決してマイラーに留まる馬ではない。3代母は大舞台に強いリボー系である。

上位評価は⑰ルージュバック⑪ディアドラ⑩ミッキークイーン。押さえは⑤モズカッチャン⑥リスグラシュー⑫スマートレイアー