水上学の血統トレジャーハンティング

土曜福島11R テレビユー福島賞(芝1200m)

◎本命馬
⑧エリシェヴァ
牝5、栗東・角田厩舎、津村騎手

毎年、夏の福島開催は土曜に日帰りで参戦する。梅雨寒の東京を朝の新幹線で発ち、1時間半後に降り立つ福島は、駅前のデジタル温度計が33度、34度を差して、その急激な温度差に驚くのが常なのだが、今年は東京の方が先に暑くなった。

東日本の猛暑で、いきなり夏競馬のピークの頃に近い気温。こうなると、暑さへの対応力はチェックした方がいい。パドックはもちろんだが、簡単なのは夏場に、新潟、小倉、中京といった競馬場で好走歴があるかどうか。これを見ておくだけでも、事前予想はだいぶ違ってくる。あとはやはり牝馬だ。

ここも有力どころには牝馬が多い。ただ、レジーナフォルテやアッラサルーテは斤量が少し気になる。アドマイヤナイトは去年もここで良いところがなく、福島自体が不得手かもしれない。ここは背負いなれた斤量で走れる⑧エリシェヴァから入りたい。

血統的には、昨夏の開催前半の当該コースを席捲したミスプロ系であること、母がビリーヴであることが強調材料だ。脚質も自在だし、福島は2走前に好位差しで完勝。間隔を空けた方が良いタイプなので、2ヶ月ぶりのローテもプラスだ。

問題は、冒頭にもったいをつけて書いたことと矛盾するが夏場の実績に乏しいこと。昨年6月の勝利は涼しい函館でのものだった(その次走は鼻出血で度外視)。初夏の阪神、真夏の小倉では着外に終わっている。牝馬なので牡馬のようないわゆる「キ●タマが腫れる」といった暑さ負けはないが、意外と大柄で筋肉量が多いだけに、熱がこもる恐れはある。パドックではしっかり汗をかいていることが望ましい。したたるくらいかいていても構わない。

$お宝馬
⑭ダイトウキョウ

こちらは牡馬だが夏は歓迎の実績がある。開幕週であっても、意外と差しが届くのが夏の福島。外枠は下げやすく、差しやすい。上位進出の目がある。

相手上位は⑪オーヴィレール⑤アッラサルーテ、斤量が気になるが③タイムトリップ。押さえは⑨レジーナフォルテ⑮パーリオミノル、夏場疑問も福島だけは走る②ラズールリッキー


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