水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 富士S(G3)(芝1600m)

◎本命馬
⑧ロジクライ
牡5、栗東・須貝厩舎、ルメール騎手

人気馬、実績馬に懸念材料が多い。もちろん、そうした不安を能力で払拭する可能性も低くないのだが、ただここは主力どころの多くはあくまで前哨戦。能力全開というわけにはいかないだろう。

ペルシアンナイトは59キロと東京適性、去年の覇者エアスピネルは半年ぶり、レッドアヴァンセはオープンで初めての対牡馬戦となる。ジャンダルムは休み明けだし、走りを見ても東京向きではない。枠も痛い。 さらに大半の馬が後方一気型。ワントゥワンにとっても差しやすい流れにはならない。追い込み勢はヒモまでか。

ここはマルターズアポジーがハナ、追走してウインガニオン……と前の隊列はアッサリ決まり、有力どころはこの2頭の飛ばし屋がいるので、なおさら待機を決め込むはず。ならば、好位から前を見て差せる馬に、最も利が出るだろう。⑧ロジクライのチャンスだ。

勝ち切れない部分は展開の助けでカバー。冬場だけの馬かと思っていたらこの夏は全く問題のない走りであり、マイラーとしての絶対値そのものの高さを見せつけた。また今開催は当該コースでハーツクライ産駒が2回馬券になり、ハーツの代表産駒ジャスタウェイの子も勝ち切っている。現状へのコース適性も高い血統に加え、意外と知られていないが近親にディープインパクトがいる名門牝系。血統、展開共に後押しだ。

$お宝馬
⑯ハッピーグリン

こちらも好位差しができるタイプ。加えて父ローエングリンの代表産駒ロゴタイプは、安田記念1,2着で当レース3着だった。近親にテイルエブエカティ、ディジュールらがいる世界的良血。東京実績もあり、バカにはできない。

相手上位は⑥エアスピネル⑨ハクサンルドルフ⑪ワントゥワン。押さえは⑬ペルシアンナイト③デンコウアンジュ