- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【ホープフルS】ここから刻む希望の轍
2018/12/27(木)
金曜中山11R ホープフルS(G1)(芝2000m)
◎本命馬 |
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②ブレイキングドーン 牡2、栗東・中竹厩舎、福永騎手 |
第35回となってはいるが、中山で重賞に昇格してからは過去4回。本当は第5回ホープフルSとするのが正しい。そしてG1となったのは去年。G1元年からはクラシックへ結びつく馬は出なかったが、今年は陣営の意識が変わったのか、来年のクラシックへつながる好素材が何頭もエントリーしてきた。
最大の注目はサートゥルナーリア。母がシーザリオで、兄にエピファネイア、リオンディーズ(朝日杯)、グローブシアター(一昨年3着)がおり、血筋の良さは飛び抜けている。だが過去2戦に時計の裏付けはなく、負かした相手のレベルも決して高くはない。余裕綽々の勝ちっぷりには確かに大物感は漂うし、調教も素晴らしい動きだが、初の小回りコース、今開催中山でのロードカナロア産駒の不振など、圧倒的人気にはいささか不安も感じる。
ここは血統から②ブレイキングドーンで逆転期待の一手だ。先日までの中京、そして今開催の中山、阪神を席捲しているのが、ネオユニヴァースのライン。直線急坂コースに強い系統であり、このラインを代表するヴィクトワールピサ産駒である。父は同コースの弥生賞、皐月賞を勝利。しかも本馬は代々のアグネス牝系で、近親にアグネスタキオン。こちらも弥生賞、皐月賞を完勝している。初の中山でも何ら臆することはないし、過去4回の勝ち馬が全て前走2000m連対馬という傾向も心強い。2019年初日の出を間近に控え、まさにうってつけの馬名の馬が、年越しの橋を架ける。
$お宝馬 |
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④ヒルノダカール |
こちらもヴィクトワールピサ産駒だ。母タイムフェアレディはフラワーC勝ち馬で、曾祖母ダンシングファイタは中山牝馬Sの勝ち馬。地味だが中山ゆかりの血統。過去4年全ての年で1頭は馬券になっているのが前走新馬戦勝ちだが、今年は該当馬にピンとくる馬がおらず、前走未勝利勝ちのこの馬に白羽の矢。
相手上位は①ニシノデイジー、⑤サートゥルナーリア。押さえは⑪ヴァンドギャルド、⑫コスモカレンドゥラ、⑧アドマイヤジャスタ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。