
- 5月18日 東京11R ヴィクトリアマイル(G1)
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本命馬◎クイーンズウォーク(4人気) 2着
父母の血、左回り、好走の条件ピッタリ!
- 5月10日 東京11R エプソムC(G3)
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お宝馬$トーセンリョウ(10人気) 3着
上位評価もお宝馬も馬券内の激走見せた!
【天皇賞(春)・結論】平成最後はロマンと共に
2019/4/27(土)
日曜京都11R 天皇賞(春)(G1)(芝3200m)
◎本命馬 |
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⑦グローリーヴェイズ (牡4、美浦・尾関厩舎、戸崎騎手) |
平成最後の天皇賞春に、平成の盾男・武豊騎手の姿がないのは何とも淋しい限りだが、それでも馬で見ればなかなか興味深いメンバーが揃った。日本競馬におけるスタミナの要素の必要性と、また近年は特にこのレースの重要な要素となっているスピードの調和が、有力馬の大半に見られる。平成日本のサラブレッドの質の向上を裏付けるメンバーだ。そこから軸に採るのは、⑦グローリーヴェイズだ。
直前に急逝してしまったシャケトラに乗る予定だった戸崎騎手が手綱。本来は川田騎手が乗る予定だったが、よもやの騎乗停止。この鞍上を巡る綾、そして母の血統表にはメジロライアン、メジロラモーヌの名、さらにメジロイーグル、メジロティターンの母など、天皇賞に執念を燃やしたメジロの粋が凝縮されている。鞍上には綾に導かれた騎手を迎え、平成に惜しまれつつ閉じたメジロ牧場が、平成最後の天皇賞を制すー。たまにはそんなロマンもいいだろう。
長い前置きはさておき、今年は春天平成最多勝のステイゴールド産駒の代表エタリオウが勝ち切れないタイプ、2着5回のハーツクライ産駒には頼れる馬がいない。8大競走完全制覇にこのレースを残すのみのディープインパクトに、最大のチャンスがやってきた。フィエールマンも甲乙つけがたいのだが、近年重要な芝2000m前後の高速対応能力において、1分56秒6の佐渡Sで証明した切れと速さに軍配を揚げたい。
$お宝馬 |
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⑧パフォーマプロミス |
荒れる要素の少ないレースだと思うが、しいて穴馬を挙げるならこれ。天皇賞春4勝のステイゴールド産駒でありながら、人気の盲点。意外と非力なのは母の血統のためで、速い芝で直線に坂のない京都はピッタリだろう。同じ父を持つエタリオウほどのスケールはないが、複穴としてはマークしておきたい。
上位評価は⑩フィエールマン、②エタリオウ、⑫クリンチャー。押さえは⑨ユーキャンスマイル。
明日は新潟大賞典を取り上げる予定。馬場は中1日空くが、おそらくは早くも内が掘れて、外目の差しに利が出るコンディションになっているはず。例年同様の末脚の持続力に加え、パワーも求めたい。

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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。