水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
史上初、外国馬の参戦がないジャパンCとなってしまったことが騒がれているが、見方を変えて古馬唯一の2400mのG1と考えれば、それはそれでまた意味がある。今後は国際色云々よりも、そうした位置づけのG1と割り切るのも大事だろう。2015年よりは出走馬のレベルは高いと思うし、それなりに見所はありそうだ。

血統面からはトニービンVSキングカメハメハ(母方、父の母父含む)の構図が強い。ただ今年は共に該当馬が多いので、各馬の個性と併せて考慮することになるだろう。

また上がりが問われることが多く、差し馬の場合は33秒台の上がりを平気で使えるタイプであることが望まれる。消耗戦からの直線凌ぎ合いにはなりにくい。

加えて、好天が見込まれる今週末も高速馬場濃厚。去年ほど全体時計が速くなるかはペースを作る馬次第となるが、馬場自体は間違いなく硬くて軽い。そうした馬場への適性も問われるだろう。

個人的には、信頼できる軸馬が今のところ定まっている。この馬で本当に良いかどうかの検証と、少しでも配当を持ち上げる存在を探すことに注力し、週末の当コラムに臨みたい。

★土曜東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3) ◎本命馬&お宝馬 マイネルデステリョ 7番人気6着 テンの3F35秒3は1800mの2歳戦としては今なら速め。問題はさらに次の3Fも全く同じ35秒3で、緩ませることなく飛ばしたこと。ここで後続を大きく離した。さすがにこれではもたない。道中で息を入れていれば面白かったと今でも思うのだが、想定した以上に抑えの利かないタイプだったようだ。レコードを演出しただけで終わってしまった。

★日曜京都11R マイルチャンピオンシップ(G1) ◎本命馬 ダノンプレミアム 1番人気2着 レースぶりは完璧。直線で突き放せず、インディチャンプに交わされてからまたジリジリ詰めようとしていたあたり、先頭に立つとソラを使うようになっているのかもしれない。逃げられた方がカバーできるのだが、今回はハナを切れなかったので、交わすと甘いという弱点をまともに露呈した感がある。

$お宝馬 アルアイン 5番人気16着 中団後ろから押っ付け気味。4角ではぶつけられており、馬が走る気を無くしてしまった。コンディションも今イチだったようだが、数字上の着順についてはノーカウントでいいだろう。かわいそうなレースになってしまった。

【次回の狙い馬】
土曜 京都11R 4着 逃げられなかったが、持ち前の積極的な立ち回りからの粘りが蘇ってきた。ベストの状態なら、直線あの位置から4着に落ちることはないのだが、差されたのは苦手の休み明けだったからだろう。次走はさらに良化しそうで、重賞でも面白い。小回りがベター。

日曜 東京7R 6着 メンバーが揃った一戦。個人的にかなり期待していた1頭。緩みないペースで逃げ、直線半ばまで先頭を粘る。最後は捕まったが、2着馬とは0秒2差だ。今回は2か月ぶりということもあっただろう。次走は間違いなく、初勝利を挙げた中山ダート1200m出走のはず。距離も100mとはいえ短縮なら、今度こそ押し切り期待。

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