「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦でも自信の推奨!
- 10月20日 京都11R 菊花賞(G1)
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お宝馬$アドマイヤテラ(7人気) 3着
「距離に不安なし」の太鼓判!
【チャンピオンズC】まさに頂上決戦
2019/11/26(火)
【今週のポイント】
かつてのジャパンCダートから、国際色を捨て国内ダート中距離頂上決戦への切り替えがうまくいったチャンピオンズC。去年の覇者ルヴァンスレーヴ、そしてサンライズソアの名はないが、ほぼ中距離の看板馬が揃ったといえる。かなり見所の多い、面白いレースを楽しめそうだ。
JBCで死闘を繰り広げたチュウワウィザードとオメガパフュームの再戦、インティの復活、そして新星クリソベリルの位置づけ。もちろん一昨年の勝ち馬ゴールドドリーム、去年2着ウェスタールンドのリピートも十分あり得る。軸馬にどれを選ぶかはかなり難解だ。
ポイントは、巧者が出やすい中京コースということ、そして連対馬のうち、ほぼ毎年のように1頭は後方から追い込みを決めている馬がいるということ。概して人気薄なので、これに該当する馬の選択もカギだ。
血統傾向としては、王道北米血統のあの血筋を重視?週末の血統トレジャーハンティングをお待ちいただきたい。
★土曜東京11R キャピタルS ◎本命馬 レッドヴェイロン 3番人気2着 後方から内へ潜り込もうという作戦に見えたが、内が詰まっていたため、進路を探して仕掛けが遅くなった。馬場が悪くて時計が掛かった分、それでも間に合った感。最後は勝ち馬ドーヴァーと脚色が同じになってしまった。
$お宝馬 アンノートル 9番人気14着 中団から、2番手以下の馬群が固まった中で好位置を取りに行ったが、直線は脚が上がっていた。いつもほどの粘りもなかった感じ。相手関係もあるが、道悪もここまで悪くなるとこたえたか。
★日曜東京11R ジャパンC(G1) ◎本命馬 ユーキャンスマイル 4番人気5着 スタート後、寄られたようで手綱を引いて下がるシーン。その後は後方待機で直線に賭ける構えも、この日の好走ルートである内ではなく、外を回さざるを得ず伸びが鈍った。それでもジリジリ詰めては来ていた。最後の勢いはともかく、走りぶりとしては結果的に、天皇賞と同じような感じになってしまった。内へ入れていたら3着はあったかと惜しまれる。
$お宝馬 ダンビュライト 10番人気14着 パドックでのイレ込みはいつも程度だったが、パドックを出る前から酷くなり、報道によると地下馬道では暴れていたようだ。返し馬でも煩さが目立ち、レース前に終わっていた。去年の天皇賞での放馬と同様の精神状態だったように思われる。残念。
【次回の狙い馬】
土曜 京都4R 4着 道中は終始、キツイ流れを押っ付けて追走。直線入ったところでは突き放されて失速かに見えたが、そこから粘り込む。1,2着は後方からだっただけに、3着ビハインドザサンと共にかなり負荷の掛かる展開だったはずだ。ビハインドは今回に続き次走も人気になりそうなので、少しでも妙味が出そうなハイアーの方を指名したい。
日曜 京都1R 10着 20キロ増とかなり緩かった。押っ付けながら追走し最後は一杯に。ただ血統はいかにもダートマイルから1800mで良さそうで、使って絞れることと、距離延長が重なれば、次走は一変もあり得る。条件付きでも次走の穴候補として取り上げたい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。