水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 有馬記念(G1)

◎本命馬&お宝馬
⑭ヴェロックス
(牡3、栗東・中内田厩舎、川田騎手)

アーモンドアイがいなくてもかなりの豪華メンバー、それが嬉しい誤算?となって、現役最強の女王が突如参戦し、歴史に残るメンバーが揃った。回避もなく当日を迎えそうな状況にまずは感謝。

ただ、舞台設定はかなり複雑だ。例年以上にラストランとなる馬が多いこと、海外帰りの馬も多いこと、さらに天気の状態がなんとも微妙、加えて、前に行きたい馬の大半が外目の枠に入ったこと。

しかも、ほぼすべての有力馬に死角がある。黙って走ればまず勝てるアーモンドアイですらそうだ。列挙するとスペースが終わってしまうので割愛するが、とにかく一筋縄ではいかない有馬記念だ。

今年は不安なファクターがかなり少なく、かつ例年の好走傾向に合い、血統もピッタリの⑭ヴェロックスに夢を託すことにした。

まずは有馬記念で突出した成績を残している3歳馬。さらに中山経験や急坂実績は問題なし。父ジャスタウェイはJC2着で有馬記念は0秒2差4着と距離には現役時から対応、しかもヴェロックスの場合は母方がドイツで固めた血統で、しかもスタミナとパワーが十分の牝系。一族にはマンハッタンカフェ、ブエナビスタもいる。道悪になっても問題ない血統でもある。展開不問で崩れない安定度もある。

内枠を引ければかなり固かったと思うが、問題は14番枠、さらに重賞未勝利の格の低さ。だがこの辺は、コンディション面やメンタル、コース適性などのように、外から測れない領分ではない。もちろん勝ち切れない理由にはなるかもしれないが、内面の理由は時として凡走に至るマイナスとなり得るのに対し、こちらは惜敗程度に留められるかもしれない課題だ。アタマよりも馬券の軸としての本命にはなってしまうが、前予想としてはこれが最も面白い存在と判断する。

相手上位は ⑨アーモンドアイ⑥リスグラシュー。 押さえに ⑤フィエールマン④スティッフェリオ⑦ワールドプレミア⑩サートゥルナーリア⑮アエロリット、3着穴で①スカーレットカラー
それではみなさん、良いグランプリを!

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