- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【有馬記念・最終結論】令和元年、夢の見収め
2019/12/21(土)
日曜中山11R 有馬記念(G1)
◎本命馬&お宝馬 |
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⑭ヴェロックス (牡3、栗東・中内田厩舎、川田騎手) |
アーモンドアイがいなくてもかなりの豪華メンバー、それが嬉しい誤算?となって、現役最強の女王が突如参戦し、歴史に残るメンバーが揃った。回避もなく当日を迎えそうな状況にまずは感謝。
ただ、舞台設定はかなり複雑だ。例年以上にラストランとなる馬が多いこと、海外帰りの馬も多いこと、さらに天気の状態がなんとも微妙、加えて、前に行きたい馬の大半が外目の枠に入ったこと。
しかも、ほぼすべての有力馬に死角がある。黙って走ればまず勝てるアーモンドアイですらそうだ。列挙するとスペースが終わってしまうので割愛するが、とにかく一筋縄ではいかない有馬記念だ。
今年は不安なファクターがかなり少なく、かつ例年の好走傾向に合い、血統もピッタリの⑭ヴェロックスに夢を託すことにした。
まずは有馬記念で突出した成績を残している3歳馬。さらに中山経験や急坂実績は問題なし。父ジャスタウェイはJC2着で有馬記念は0秒2差4着と距離には現役時から対応、しかもヴェロックスの場合は母方がドイツで固めた血統で、しかもスタミナとパワーが十分の牝系。一族にはマンハッタンカフェ、ブエナビスタもいる。道悪になっても問題ない血統でもある。展開不問で崩れない安定度もある。
内枠を引ければかなり固かったと思うが、問題は14番枠、さらに重賞未勝利の格の低さ。だがこの辺は、コンディション面やメンタル、コース適性などのように、外から測れない領分ではない。もちろん勝ち切れない理由にはなるかもしれないが、内面の理由は時として凡走に至るマイナスとなり得るのに対し、こちらは惜敗程度に留められるかもしれない課題だ。アタマよりも馬券の軸としての本命にはなってしまうが、前予想としてはこれが最も面白い存在と判断する。
相手上位は
⑨アーモンドアイ、⑥リスグラシュー。
押さえに
⑤フィエールマン、④スティッフェリオ、⑦ワールドプレミア、⑩サートゥルナーリア、⑮アエロリット、3着穴で①スカーレットカラー。
それではみなさん、良いグランプリを!
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。