「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月24日 東京12R ジャパンカップ(G1)
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本命馬◎ドウデュース(1人気) 1着
2週続けてG1突破!
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
【共同通信杯】1強とは言わせない?
2020/2/12(水)
【今週のポイント】
春の2冠へ結びつく年と、全くリンクしない年が極端に分かれる傾向のある共同通信杯。今年は京都2歳Sを含む3戦無敗、トップクラスの一角と目されるマイラプソディが出走してきた。他に重賞で3着以内に入った経験のある馬はダーリントンホールだけ、またオープン特別勝ちの馬がいない顔ぶれとあっては1強の下馬評となりそうだ。
問題は相手探しとなりそうだが、ただそこは一筋縄ではいかないとみる。1勝クラスを勝ったばかりの馬にも面白い馬がいて、ヒモで中穴程度を狙う戦略は十分見込めるだろう。
その理由の1つが、週後半の雨の影響により、前週より時計が掛かりそうな馬場。適性が問われるレベルになればなお面白い。そしてマイラプソディ以外の馬を制する上で必須の「早期完成度」。これらを秘めている血統を人気薄目の馬からチェックして、土曜の血統トレジャーハンティングで公開したい。
★土曜東京11R 節分S ◎本命馬&お宝馬 トーセンブレス 6番人気4着 読みよりペースが遅くなってしまったのが誤算。それでもこの馬自身はしっかり脚を使い、勝ち馬から0秒1差だから仕方ない。あと少しだった。
★日曜東京11R 東京新聞杯(G3) ◎本命馬 プリモシーン 4番人気1着 完璧なレース。やや伸びにくい外目を回しても差し切り、得意の舞台で持ち前の切れを活かせた。
$お宝馬 ケイデンスコール 9番人気12着 全くいいところなし。後方をただ回ってきただけで論評のしようがない。今回の舞台なら復活ありかと思ったが、ここまで動かないということは状態がまともではないのだろう。こちらの考えが甘かったようだ。反省。
【次回の狙い馬】
土曜 東京12R 11着 ルメール起用で休み明けでもいきなり勝負かと思ったが、蓋を開ければプラス14キロ、スタートも失敗し、何もできなかった。やはりここを叩いてからだろう。中山ダート1800mで。
日曜 小倉11R 4着 スタート後に寄られてかなり位置取りが悪くなり、道中は控えて行く。外からマクられて苦しくなったが、短い直線で最後は盛り返して伸びてきた。牝馬にしてはかなりタフ。小回り条件になるとは思うが、阪神内回りコースや中山遠征で2000mなら次こそは。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。