「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
- 11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G2)
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本命馬◎クロワデュノール(1人気) 1着
2歳戦で血統ジャッジが光る!
【弥生賞】夢見る初タイトル
2020/3/3(火)
【今週のポイント】
先行き不安なわが国だが、競馬は粛々と進み、今年もクラシック戦線が始まる。日曜のメインは弥生賞。ただ登録馬を見ると、本命馬選びはともかくとして、穴馬が見当たるかとなると全くのお手上げ。今回ばかりは初のお宝馬なしもあるかもしれない?いやいや、天候が怪しそうだし、馬場状態で浮上しそうな馬をなんとか選びたい。
さて、弥生賞は目下ディープインパクト産駒が4連勝中。そして意外なことに、ホープフルS上位馬が連対できていないというデータもある。ワーケアに疑問符…もしそうなら、波乱を諦めることはない…のだろうか?
データはデータとして頭の隅に置いておきたいが、現実問題として、重賞勝ちはブラックホールのみ、早くタイトルを取って、皐月賞のみならずダービーまでの出走を楽にしたいところだろう。ここまでのパフォーマンス、小回り適性、渋った場合の適性などを考慮し、最終決断を下したい。
★土曜中山11R サンシャインS ◎本命馬 サンアップルトン 1番人気1着 終始外、またマクっていこうとしたところでペースが上がり、追ってもなかなか前に取り付けない厳しい展開。普通は脚をなし崩しに使わされ、坂で鈍るところだが、坂からさらに加速という驚くべき脚力を見せた。東京でもソコソコはやれると思うが、中山中長距離なら重賞が望める。
$お宝馬 サトノオンリーワン 6番人気8着 見た目は問題ないように映ったが、さすがに22キロ増は想定外だった。直線は不利も受けており、次走は巻き返しか。
★日曜阪神11R 阪急杯(G3) ◎本命馬 クリノガウディー 3番人気7着 速い流れを動いて位置を取りに行ってしまった。せっかく距離短縮で、出たなりで折り合えるはずだったのだが、スタートも良すぎたのか……。直線もゴール前までは抵抗しており、力は見せた。タメていれば上位はあったのではないだろうか。
$お宝馬 ベストアクター 6番人気1着 後方待機から、直線は隙間を見つけて、祖母ダイナアクトレスばりの切れで馬群を割った。ケガから復帰したばかりでも浜中騎手らしい度胸が光ったが、それに応える能力を馬が持っていたということ。
【次回の狙い馬】
日曜 中京12R 6着 得意の軽いダート、得意の左回りで期待したが、直線は内にササりまくって追えず。これは3ヶ月ぶりが響いたのだろう。いかにもこれで息が出来そうな内容だが、中京では中1週でしか適鞍がない。そこに使って来ればもちろん、他であっても左回り場に出てきたら狙いたい。
日曜 阪神12R 11着 終始押っ付け気味、騎手もコメントしているように、1200mでは追走に苦労していた。3着馬までは0秒5差で、着順ほどボロ負けしたわけではない。次走1400mなら、一気の巻き返しも可能だ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。