水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R 日本ダービー(G1)

◎本命馬
⑤コントレイル
(牡3、栗東・矢作厩舎、福永騎手)

土曜の東京競馬場、もちろん森閑としていた。とてもダービー前日とは思えなかったが、それでも府中の杜に祭りはやってくる。自分にとっては、初めて見たダービーからちょうど50回目の記念すべき年、主役には逆らわずに⑤コントレイルを指名する。

かなり完成度が高い早熟配合であり、正直、皐月賞からの上積みはないだろう。しかし皐月賞時点の完成度の差を、他馬が埋められていないのではないか。

その皐月賞では、1番枠が最大のネックと思われた。たまたま出負けしたとのことだが、包まれないように徐々に外へ出していき、距離ロス覚悟で進撃開始、大外から決めた。上がり3Fはサリオスを0秒5上回り、着差以上の差があったとみる。内が伸びない馬場だったという声も一部にあるが、大した違いはない。むしろ通った距離の差が大きい。

切れだけでなく持続力も高い。精神力も相当のもの。前にも行けるし構えてもいい。小回りも広いコースも、力の要る馬場も高速馬場も全部クリアし、それぞれで高いパフォーマンス。秋以降は別にして、現時点では非の打ち所がない。

ダービー5勝のディープ産駒、しかし過去の同産駒ダービー馬は、母方にもう少し欧州的な色付けがあったのに対し、この馬はダート組成が強く軽い。だが明日はスロー必至でかつ高速、上がりの速さ比べとなるはず。先週ほどではないにせよ、依然軽い芝なら、むしろプラスになるはずだ。圧倒的人気の馬を本命にするのは気が引けるが、ダービーだけは素直に打つ。

$お宝馬
⑩コルテジア
(牡3、栗東・鈴木孝厩舎、松山騎手)

前走は後方からジリジリ伸びていた。皐月賞7着はむしろ健闘。本領はゴール前に急坂のないコースでの流れ込み。父シンボリクリスエスがダービー2着、母の父ジャングルポケットはダービー馬。この配合なら距離は問題ない。スロー好位内目から、ひと泡吹かせるシーンを望む。

相手上位は ⑧ビターエンダー③ワーケア。 押さえに ⑰ヴァルコス⑫サリオス⑨ダーリントンホール②アルジャンナ

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