「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
【小倉記念】遅れてきた夏競馬
2020/8/11(火)
【今週のポイント】
今週末から小倉が短い4週開催でスタート。ようやく、通常のスタイルでの夏競馬が始まる。小倉は水曜以降、連日猛暑の予報だが、台風の影響が出る恐れもあり、週末の天候は直前まで予断を許さないだろう。
開幕週からいきなり小倉記念というのも何やらしっくりこないが、良馬場なら例年とはコンディションがかなり違うので、あまり過去のデータは参考にならないのではないだろうか。
小回り適性、野芝適性、高速適性など、それぞれの舞台設定への相性に加えて、やはりハンデは気になるところ。トップの57キロが1頭も、差のない56キロ組がかなり多く、重い方での割引はないにしても、今年は軽ハンデ馬も揃い、上下差はかなり開いている。さらに開幕週なら内有利も出るはずだ。
予想という意味では、気になるファクターが多い分、歯応えはかなりありそうなレース。大混戦とみており、印ほどの差はないだろう。思い切った狙いをしていきたい楽しみな重賞だ。
★土曜新潟11R 佐渡S ◎本命馬 スパイラルダイブ 3番人気14着 出遅れというより、開いてから挟まれたのか下がる感じ。外回りなので追い込みが利くと判断して直線に賭けるも、いくら馬場が悪化していても、外回りはある程度前にいないと、いくら渋った馬場でもこの時期はまだ話にならない。猛然と追い込むもここまで。まともに出ていたらおそらく勝ち負けだっただろう。
$お宝馬 メサルティム 10番人気17着 スタートは決めたが、その後掛かって折り合いを欠いてしまう。直線は外を回して止まったが、折り合わなかったことからくるガス欠の感じ。短距離へシフトしてもいいのかもしれない。
★日曜新潟11R レパードS(G3) ◎本命馬 ライトウォーリア 4番人気12着 いつもより追走に手間取っていたが、4角でラインベックにぶつけられてとどめを差され万事休す。そこからは馬が怯んだ感じで戦意喪失、下がる一方だった。気難しいというか、気の小さいところがあるのだろう。
$お宝馬 メイショウダジン 8番人気15着 出遅れ。そのまま挽回の気配も見せないまま終わってしまった。負けるにせよ見せ場が全くなく、終始鈍い走りで力の半分も出しておらず、もしかしたら夏場が全くダメという可能性もあるのではないかと思う。必ず巻き返せる器。
【次回の狙い馬】
土曜 新潟4R 7着 今回は休み明けで距離短縮。スタートで大きく出負けしてシンガリから。内回りで、しかも前残りの多かったこの日の芝では絶望的だったが、直線だけで10頭抜いてきた。まともなら勝ち負けだったはず。残り少ない3歳未勝利馬ながら、まだキャリアが今回含めて2戦だけ。伸びしろはある。新潟のうちに馬券になるはずだ。距離は外回りでもマイルなら何とかなると思う。
日曜 新潟1R 7着 初戦、今回と、共に先行して最後長い直線で失速のパターン。おそらく、今回の1800mはもちろん、初戦のマイルでも長いのだろう。次走距離短縮を条件に狙いたい。1400mがベストだろう。ダートより芝がベター。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。