水上学の血統トレジャーハンティング

日曜札幌11R 札幌記念(G2)

◎本命馬
⑥ラッキーライラック
(牝5、栗東・松永幹厩舎、Mデムーロ騎手)

近1年以内のG1勝ち馬はラッキーライラックだけ。裏函がないこともあり、いささか小粒の感は否めない今年の札幌記念。ここはその⑥ラッキーライラックで負けられない鞍だろう。

宝塚記念は、レース直後の報道によれば、4角で外傷を負ったとのこと。前にいた馬に厳しかった展開を思えば、早めに動いて、かつアクシデントがあっての6着はよく頑張っている。勝ち馬からは離れたが、3着モズベッロとの差は小さい。

また、札幌記念では母の父がダート系統の種牡馬の馬の好走例が多いのだが、フォーティナイナーのラインでしっかり合致する。もちろん父は洋芝適性の高いステイゴールドの系統だ。

秋はエリザベス女王杯連覇が目標と聞くが、どこで邂逅するにせよ、4歳、3歳のあの女帝たちと相まみえるまでは、無様な姿は見せられない。

$お宝馬
⑨イェッツト
(牡5、美浦・金成厩舎、横山武騎手)

このレースの最大の楽しみは相手探しだ。先週のアールスターに次ぐ格上挑戦激走の流れや、絶好調の鞍上で妙な人気にならないことを願いつつ、この馬を推す。小倉記念と違って別定戦だけに、斤量で軽視されてほしい。

最大の根拠は、札幌記念血統ともいえるこの組成だ。だからこそ陣営も、来週の自己条件ではなくここに使ってきたのだろう。父カンパニーはご存じ晩成の大物だったが、血統組成は2011年の勝ち馬トーセンジョーダンとほぼ同じ。そしてイェッツト自身の一族には、2006年に3歳でこのレースを勝ったアドマイヤムーンがいる。スローでは切れ負けするケースが目立っていたが、厳しい流れの方が本来の力が活きるタイプ。今年の手薄なメンバーなら、馬券圏突入を期待したい。

相手上位は ⑦ブラックホール。 押さえに ①ノームコア③トーセンスーリヤ⑪アドマイヤジャスタ

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