水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
札幌の日曜メイン、キーンランドカップは、私にはどうにも堅そうなレースに思え、お宝馬の選びようがないように感じられてならない。今週は敢えて新潟2歳ステークスを狙ってみたい。

2013年のハープスターを最後に、クラシックでの連対馬は上位から出ておらず、早熟度とコース適性を占うレースとなっている。また前走で未勝利戦、新馬戦を勝ってきた馬以外はまず連対できないといっていい。なお前走1400m、1600m、どちらを使ってきても問題なし。

今年は天候が悪い日が多かったこと、直線向かい風の日が多かったこともあり、例年以上に上がりが掛かるレースを勝ってきた馬が多い。これらの中から、実は高速上がり対応の方がより合っている……という馬を探す必要がある。血統からの適性でそこを判断し、盲点をうまく突く予想ができればと考えている。

★土曜新潟11R 日本海ステークス ◎本命馬 アストラサンタン 9番人気15着 なんと2ハロン目と3ハロン目に10秒8が刻まれる、2200m戦としては相当なハイペースで流れてしまい、そこへ2,3番手で乗り入れてしまった。前に行った馬は大半が総崩れとなり、後方にいた馬を呼び込む結果に。この展開は全く想定できなかった。ただ、いつももう少し控えていく馬だけに、普段通りの騎乗ならもう少し前には来ていただろう。

$お宝馬 エストスペリオル 12番人気5着 こちらは後方から、3角過ぎに動いてそのまま足を長く使った。鋭い脚は使えないのでこの戦法は正解。次走はもっと距離を延ばす手もある。

★日曜札幌11R 札幌記念(G2) ◎本命馬 ラッキーライラック 1番人気3着 終始2番手、ただ3角過ぎの手応えは決して良くなかった。直線はいったん先頭も、ノームコアの差しには無抵抗、最後はペルシアンナイトにも差し込まれての完敗。時計だけ速く、動きのスムーズさに欠けるという追い切り判断の声も一部には出ていたが、それが的中したのかもしれない。前に行くと良さがないといっても、これくらい楽なレースなら前哨戦でも2着は確保しないとダメだ。

$お宝馬 イェッツト 10番人気5着 開き直ってシンガリから。インへ潜り込むことを最初から意図しての策だったようだ。直線は狭いところを捌いてよく伸び、上がり最速タイ。もう少しで4着はあった。収穫は大だったが、中団あたりから運んでも弾けるだけのスタミナはあったはずで、決め打ちの追い込みが少し勿体無かった感も。今回のような競馬だと、自己条件でも取りこぼす恐れが出てくる。

【次回の狙い馬】
土曜 新潟11R 4着 前述の通り、超ハイラップが序盤に刻まれたことで前が総崩れになったのだが、唯一粘ったのがこの馬だった。もともと良血で期待されていたが、煮え切れない走りを続けて出世が遅れている。しかし今回を見るに、やはり秘めたポテンシャルはかなりのものだ。自分のスタイルに馬を合わせるのではなくて、ペースを見て馬に合わせるタイプの鞍上なら、オープン入りはすぐだろう。

日曜 小倉5R 6着 新馬戦。逃げられたが、終始つつかれて、デビュー戦にして1800mで全く息が入れられなかったのはかなりツラかったはず。それでもゴール前まで2番手を粘り、力尽きたのはゴール寸前だった。この経験は次走に活きるはず。次走も同じ1800mか、あるいは距離を2000mあたりに延ばしてペースが楽になる方が、粘り込める可能性は高くなるかもしれない。

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