- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
【紫苑S】雨が拍車をかける大混戦
2020/9/11(金)
土曜中山11R 紫苑ステークス(G3)
◎本命馬 |
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⑱パラスアテナ (牝3、美浦・高柳瑞厩舎、武豊騎手) |
本来なら高速決着濃厚、軽い野芝の開幕週となる秋の中山。しかし土曜の雨は免れそうもなく、しかもかなり降るというのが金曜の予報だ。重馬場は覚悟しなければならないだろう。
紫苑ステークスはまだ暑い時期に行われる牝馬限定のトライアルで、毎年難解なのだが、今年はこの雨で一層難しいことになった。適性が問われるほどの馬場になると決め打って、ここは⑱パラスアテナから入りたい。
去年ワンツーを決めたルーラーシップ産駒ということで、コース傾向は血統からは問題なし。季節問わず同産駒は当該コースでは安定している。そして道悪を得意とする産駒が多いことも特徴だ。
例年になく厳しい展開だったラジオNIKKEI賞で、牡馬に対して4着。枠も心配なく、紫苑Sでは8枠はむしろ近年大歓迎の枠となっている。重賞昇格後の4年で3勝、3着1回だ。
さらに本番へ向けては、賞金的にここで権利取得が必須で、モチベーションも高いはず。陣営は前走の敗因に渋った馬場を挙げているが、大マクリをかけて上がっていった脚を見れば、とても道悪で動けない馬の脚とは思えなかった。コメントは無視させてもらって、軸として指名する。
$お宝馬 |
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⑫クロスセル (牝3、美浦・和田郎厩舎、内田博騎手) |
パラスアテナと同じルーラーシップ×スペシャルウィークという配合。骨折明けの一戦ではあるが、祖母プロモーションは秋の中山時代のクイーンS勝ち、全兄レジェンドセラーも野芝で複数回連対と、野芝適性の高い一族である。
また前走で下したガロアクリークは、後にスプリングS勝ちから皐月賞3着、トウカイデュエルは先週1勝クラス勝ち、以前には京都2歳ステークス4着だった。秘めたる能力があり、仕上がりさえクリアしていれば馬券圏があっていい。
相手上位は
⑰ウインマイティー、③レッドルレーヴ、⑨スマートリアン、⑯シーズンズギフト。
押さえに
⑧ミスニューヨーク、②マジックキャッスル、⑭チェーンオブラヴ、⑤コトブキテティス、①ショウナンハレルヤ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。