- 12月15日 京都11R 朝日杯FS(G1)
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本命馬◎ミュージアムマイル(2人気) 2着
見事にハマった「連軸推し」!
- 12月7日 中京11R 中日新聞杯(G3)
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本命馬◎ロードデルレイ(1人気) 2着
馬券のチャンスを見逃さない!
【菊花賞 最終結論】歴史に残る下克上へ
2020/10/24(土)
日曜京都11R 菊花賞(G1)
◎本命馬 |
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⑪バビット (牡3、栗東・浜田厩舎、内田博騎手) |
父子2代による、無敗の3冠達成へ。コントレイルが大偉業を果たす確率は高いだろう。唯一危惧していた大雨も免れそうだ。距離も、同年齢同士のレースなら、2400mで勝ち負けできるスタミナがあれば乗り切れる。
ただ、あくまでここは「血統」トレジャーハンティングだ。血統表の字面から、コントレイルの上を行く馬が、いないわけではない。⑪バビットに賭けてみたい。
最大の難点は、コントレイルのステーブルメイトであるキメラヴェリテが参戦してきたことだ。バビットと同脚質で、明らかにバビットに思い通りのレースをさせないための出走。ただ、バビットの逃げ方は騎手の意のままであり、決してハナを切らないとダメというタイプではない。離れた2番手なら何の問題もないだろう。もしキメラヴェリテが飛ばさずに外からピッタリ被せるような競馬を選んだら、メンタルのストレスが大きくなり、さすがに諦めるしかないが……。
スタミナの埋蔵量は豊富。父ナカヤマフェスタについてはいうまでもない。そして母の父タイキシャトルを心配する向きも多いが、タイキシャトル自身の血統組成は実は長距離向きなのだ。また母の父短距離馬は、スピードの航続距離を保つ効果があり、馬場が整備された今の長距離G1においては、母父スピード血統はキタサンブラックやグローリーヴェイズのような効果を生む。
またバビットの牝系は、ミルリーフやサーゲイロードの入った典型的ステイヤー血統。とにかくバテないしぶとさは父母双方に由来したもので、逃げ馬不利の常識が通用しない…と都合のいい解釈をしたい。
離れた単騎2番手から、下り坂で動いてバテたキメラヴェリテを交わし、そこからゴールへ一目散。コントレイルがやってきてからどこまで抵抗できるか、蓋し見ものだ。
$お宝馬 |
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⑭ヴァルコス (牡3、栗東・友道厩舎、岩田康騎手) |
本来ならアリストテレスの方を推したいが、土曜朝の時点で30倍台とはいえ4番人気。ならば少しでも人気が下(5番人気だが)の、こちらを出しておく。
かつての菊花賞御用達種牡馬、ダンスインザダークも母の父に回るとどうなるかは微妙なところはあるが、おそらくマイナスにはならないし、父ノヴェリストはドイツの長距離血統ながら、平坦で稍重までの芝が向く。なんといってもディープインパクトをおじに持つ超良血。晩成型であることは春の馬体からも明らかだった。大舞台で覚醒を期待したい。
相手上位は
当然③コントレイル、⑨アリストテレス。
押さえに
⑥ヴェルトライゼンデ、⑧ディープボンド、⑬ロバートソンキー。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。