「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月9日 東京11R 武蔵野S(G1)
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本命馬◎エンペラーワケア(1人気) 1着
初の距離も「不安なし」断言!
- 11月3日 東京11R AR共和国杯(G2)
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お宝馬$タイセイフェリーク(6人気) 3着
格上挑戦で自信の推奨!
新興勢力ブレイク?
2014/12/13(土)
日曜中山11R カペラS(G3)(ダ1200m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑭ナンチンノン (牡3、栗東・中竹厩舎、川島騎手) |
とても難解な一戦。逃げたい馬が多く、またそれでなくとも差し追い込みが決まるレースだけに、なおさら後ろからの馬に傾きそうだ。ただし、前が総崩れになるというよりは、好位から進んだ馬がまず抜け出して、そこへ後方からの馬が差し込んでくるのが、ハイペースの短距離ダートのパターンではある。
それを踏まえると、⑭ナンチンノンが軸馬としては最も面白い。外目からスムーズに流れに乗り、おそらく4,5番手キープから、直線でもうひと脚使って抜け出すシーンを期待する。父はプルピットの産駒で、母の父シルヴァーデピュティという短距離配合、しかもミスタープロスペクターのクロスを数本持つという、ハイペースでこそ強い馬の配合。内枠ならともかく、この枠なら無理をしなくて済む。
他には⑦ダッシャーワンや⑤シルクフォーチュンなどの差し追い込み馬を上位に、立ち回り次第では⑧アドマイヤサガス。そして③ノーザンリバー、⑫サトノタイガー、⑮サウンドガガ、⑩タイセイファントム、④エイシンゴージャスが相手だ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。