現在、東京ドームでは野球日本代表(通称侍ジャパン)とメジャーリーグ選抜による日米野球が行われている。侍ジャパンは一昨日台湾と壮行試合を行ったが、5-6で敗れてしまった。5回にホームランなどで5失点を喫し敗戦投手となってしまったのが、我らが阪神タイガースの岩貞投手である。今回阪神から代表に選出されたのは岩貞投手1人。色々な意味で爪痕を残してしまった。

そもそも1人しか選ばれなかったというのが、今の阪神の現状である。ベテランの糸井選手、福留選手の勝負強さに助けられた試合は数えきれないほど。来年以降の日本代表に、阪神の若手選手たちが顔を揃える、そんな光景を見てみたいものだ。


さて、今週も中央競馬が始まる。10月は絶好調だっただけに、JBCは馬券的には物足りない結果となってしまった。好調期は終わったかに思われたが、メルボルンカップで本命に指名したアプリンスオブアランが10番人気ながら3着に食い込むなど、まだ好調期は終わっていないよう。再度勢いに乗って当てていきたいものである。


東京11R・武蔵野SはフェブラリーSと同じ東京ダート1600mで行われる重賞。しかしレースの質は違う。過去10年の3着以内馬の前走距離を見てみると、

フェブラリーS
距離延長6頭、距離短縮24頭

武蔵野S
距離延長10頭、同距離8頭、距離短縮12頭

と、フェブラリーSは距離短縮有利、武蔵野Sは距離延長でも大丈夫であることが分かる。しかも今年、1番人気確実のサンライズノヴァは末脚切れる追い込み馬。出走メンバーが後ろのサンライズを意識することにより、前への意識が手薄になることが考えられる。距離延長で先行できる◎ナムラミラクルに期待したい。

前走のグリーンチャンネルCはサンライズノヴァの末脚に屈したが、400mの距離短縮でも2番手に付けて抜け出す内容は悪くなかった。ポジションを取れればしぶとい外枠向きの馬で、過去にダートで一桁馬番(1.3.0.6)、二桁馬番で(4.3.0.6)と、より外枠で実績を残しているだけに枠順も悪くない。スパイキュール産駒は基本的にダートで時計が掛かってパフォーマンスを上げるが、この馬の場合は湿った砂で時計が速くとも大丈夫なタイプ。鞍上がルメール騎手に替わる点も魅力的だ。

半周コースでは安定して力を発揮するインカンテーションが相手。そして2連勝中のユラノトも魅力的。芝スタートに一抹の不安があるものの、素質は上位。

武蔵野Sの予想印◎○▲は⇒

京都11R・デイリー杯2歳Sは、過去10年の3着以内馬30頭の血統を見ると、父で一番3着以内が多い系統はサンデー系で18頭。母父で一番3着以内が多い系統はノーザンダンサー系で10頭。瞬発力が必要な京都芝マイルだが、加えて2歳重賞らしく母系にスタミナ、持続力に優れた血統も必要であることがよく分かる。

今年のメンバーで父がサンデー系、母父がノーザンダンサー系の馬は◎ヤマニンマヒア1頭。気性的に難しいところのある馬で、直線で蛇行する癖があるものの、それでもレコード勝ちできるようにスピード能力は高い。母のヤマニンカルフールは現役時代の3勝全てが1400m以下。兄のヤマニンシバルリーも中距離でデビューしながらも、後に短いところで走ったように距離短縮で良さが出る牝系である。

デビュー2連勝を果たしたアドマイヤマーズは強敵。初戦より2戦目の内容がいいように、更にパフォーマンスが上がる可能性はある。

デイリー杯2歳Sの予想印はコチラ⇒

平場からはまず京都1R・2歳未勝利の◎グラウクス。前走のデビュー戦は調教の動きから2番人気に推されたものの、逃げて失速。普段の調教を見ていても、坂路で全体好時計を出しながら終いは一杯になり甘くなるのは短距離馬のそれ。半兄オーバークロックや半姉のスアデラは公営船橋競馬所属として活躍し、特に距離短縮でパフォーマンスを上げていた。弟にあたる本馬も半周コースに距離短縮して一変はないものか。

もう1つ、京都7R・3歳上1000万の◎レイエスプランドルも取り上げたい。テンションが高くなりやすく使い込めないが、3月末の山吹賞では後に1000万条件で連対するダブルフラットやジェシーといった素質馬たちを負かしており、持っているポテンシャルは上のクラスでも通用する。

この秋の京都芝、ハービンジャー産駒は(2.2.0.14)複勝率22.2%と数字だけ見ればまるで大したことがないのだが、4、5着が多いことが原因。掲示板率だけを見ると実に61.1%。展開や馬場などであと一歩詰め切れないものの、人気薄も詰め寄ってきており、馬場自体はハービンジャーに合っている。先週から京都芝はコース替わりにより内も伸びるようになってきた。ゲートさえ決まればある程度先行するレイエスプランドルにとって、追い風が吹いていると言っていいだろう。