明日は11月11日、1並びの日である。甘党である私にとって、いわゆる『ポッキーの日』。1がポッキーに見えることからこの名が付き、世間への浸透度も高い。

「1111」を見立てた記念日は他にも色々ある。『もやしの日』、『きりたんぽの日』、変わったところではコンセントの差込口に見えるということで『配線器具の日』でもあるらしい。なるほどなと不覚にも感心した次第である。だからといってコンセントを愛でたり持ち歩いたりすることはない。

一つ納得できないのが、『豚まんの日』。(11)が豚の鼻に見える事から制定されたという。さすがにこれは強引過ぎるのでは…と思わざるを得ない。


どうでもいい話はいいとして、日曜の競馬の話に移ろう。京都11R・エリザベス女王杯については、競馬ラボチャンネル・うま馬データMOVIEも参考にしていただきたい。


番組内でも触れているように、このレースとは相性が良い。かつてレインボーダリアやマリアライトといった馬を◎にしてきたが、彼女たちに共通する点は父か母父がスタミナ、持続力勝負に強いという点であった。レインボーダリアは父がブライアンズタイム、マリアライトは母父がエルコンドルパサー。近年を見ても、3年前の3着馬タッチングスピーチの母父サドラーズウェルズはキングジョージで2着。一昨年の勝ち馬クイーンズリングの父はマンハッタンカフェ。同じ京都芝外回りでも2400mの京都大賞典のほうがレース上がりが速く、2200mのエリザベス女王杯のほうが持続力血統が来やすい。

土曜の京都芝は前日の雨の影響で、少々重めの芝であった。メインレースのデイリー杯2歳Sのレース上がり3Fは33.9。一見瞬発力勝負に見えるが、1、2着馬の父はダイワメジャーで3着馬の父はハービンジャー。パワーと持続力を武器とする種牡馬の産駒である。近年父か母父が欧州の2400mで実績を残している馬が強いエリザベス女王杯では、余計にこの傾向が強まると考えられる。

今年父か母父が欧州の2400mで実績を残している馬は、
ヴァフラーム(父ハービンジャー)
カンタービレ(母父ガリレオ)
スマートレイアー(母父ホワイトマズル)
ノームコア(父ハービンジャー)
モズカッチャン(父ハービンジャー)
レイホーロマンス(父ハービンジャー)
レッドジェノヴァ(母父ホワイトマズル)

この7頭。中でも◎レッドジェノヴァに期待したい。母父ホワイトマズルはキングジョージや凱旋門賞といった欧州2400mのビッグレースで2着。これだけでも心強いものだが、ジェノヴァの父シンボリクリスエスは、一昨年の2着馬シングウィズジョイの母父でもある。加えて母の伯父にマンハッタンカフェがいる名門牝系出身。マンハッタンカフェの産駒には一昨年の勝ち馬クイーンズリングがいるように、血統的にはこの条件はピッタリと言えるだろう。メイショウマンボやマリアライトなどは2400m以上で実績を残しているように、長めの距離をこなしている点も魅力。それでいて前走の京都大賞典で4コーナーで位置取りを悪くしながらサトノダイヤモンドに詰め寄ったように末脚の質も良くなってきた。

父はキングジョージを制したハービンジャー、昨年の覇者であるモズカッチャンも引き続き有力。母父ガリレオがキングジョージなどを勝っているカンタービレ、父父オペラハウスがキングジョージを制しているフロンテアクイーンの一発にも警戒しておきたい。

◎レッドジェノヴァ
〇モズカッチャン
▲カンタービレ
☆フロンテアクイーン
△①、⑥、⑨、⑩、⑫、⑬、⑯


エリザベス女王杯と同じく、ヨーロッパの重厚な血が武器となるのが福島11R・福島記念。福島2000mはロングスパートになりやすく、持続力が問われる。近3年はスローペースの影響もあってキングマンボなどアメリカ血統が以前にも増して勢力を伸ばしているが、今年は逃げることが多いマイネルミラノの外枠にマルターズアポジーという強力な逃げ馬がいるため、極端なスローペースは考えにくい。ペースが流れれば、再びヨーロッパの重厚な血が躍動する。

キングジョージを制したムトトを母父に持つ◎スティッフェリオ。前走のオクトーバーSは4着に敗れたが、瞬発力勝負が苦手なこの馬にとって、前半1000m通過61.3というスローペースは厳しかった。逆に言えば東京で苦手な展開になっても4着に食い込んだように、充実期に入りつつある。2走前の札幌記念は速いペースを先行し、前崩れの展開で5着を確保するいい内容。枠が少々内過ぎる感はあるものの、うまく捌ければチャンスはありそうである。

父がキングジョージを制したハービンジャーのナイトオブナイツ、内枠が理想だったものの、ここ最近明らかに復調気配を感じさせられるマイネルフロストなどもぜひ押さえておきたい馬たちだ。

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東京11R・オーロCは◎ビップライブリー。半年の休み明けがネックとなるものの、気性が前向きなタイプで、身体さえできていればいきなり走ってもおかしくはない。右回りだと若干左側にモタれて走るところのある馬で、左回りのほうがスムーズ。前走の東京・京王杯SC13着は直線で外に寄れてきたセイウンコウセイに挟まれてしまい、まともに追えなくなってしまったのが大きい。先行馬の多いメンバーで穴を開けてくれることに期待しよう。

平場からは福島1R・2歳未勝利の◎アンジェリーブル。前走は6着に敗れたものの、気性の幼さに加えて、上位3着全てを4コーナー3番手以内の馬が占める前残りの展開に苦しんだことが敗因。半姉フレッシビレが先月末に距離短縮で好走しているように、距離が短くなる分には問題はなさそう。新馬戦2着の舞台に替わって一歩前進といきたいところだ。