吉報が届いた。プロ野球、オリックス・バファローズからFA宣言をしていた西勇輝投手が今日7日、正式に我らが阪神タイガース入りを表明したのである。先月末に一部報道で『阪神入り決断』と報じられ、自身がブログで否定するなど時間はかかったが、ともかく一安心である。

今シーズンの阪神は先発投手のコマ不足に悩んだ。シーズン終盤の大型連戦では先発投手が足りず、やりくりが厳しくなって連敗を喫してしまった部分もある。長いイニングを投げることができ、多投する中継ぎを休ませることができる西投手の加入は、阪神にとって非常に大きい。

問題は援護する打線である。昨シーズン大砲候補として鳴り物入りで入団したW.ロサリオ選手はすでにチームを去った。打線の中心である糸井嘉男選手、福留孝介選手共に、年齢を考えればシーズンをフルに戦い続けることは厳しい。いくら甲子園が広く投手有利とはいえ、そもそも打線が援護できない現状では有利も不利もない。コーチが一新された今シーズン、若手野手たちはフルスイングを見せてほしい。そして甲子園球場で躍動してほしいものだ。ベテランのほうが全力プレーしているような状況では、優勝は夢のまた夢である。


先週日曜は中京11R・チャンピオンズCで▲ルヴァンスレーヴ→☆ウェスタールンド→◎サンライズソアで決着するなど、12月に入っても好調は止まらない。この2ヶ月少し、リズムが良過ぎる。来年までこの勢いを持続させられればいいのだが……。勉強あるのみだ。


さて、そんな先週末。中京芝は夏の開催から4ヶ月空いた影響か、時計に加えて上がりも出やすい馬場だった。日曜9R・豊川特別では500万にも関わらず、勝ち馬トラインの上がり3Fタイムが32.9。相当速い。昨年の中日新聞杯、そして一昨年の金鯱賞は冬の中京であるにも関わらず勝ち馬が上がり3F33秒台の脚を使っているレースで、今年も末脚の重要性が問われるのは間違いないだろう。

ただそうは言っても舞台はタフな中京芝。昨年1着のメートルダールは母父がスタミナ豊富なロベルト系シルヴァーホークであったし、一昨年、金鯱賞時代の3着同着馬シュンドルボン、サトノノブレスはそれぞれ母父がエルコンドルパサー、トニービンと欧州芝2400mに実績を残した馬だった。注目すべきは『重い血統ながら速い上がりが使える馬』だろう。

中京11R・中日新聞杯エンジニア。父が凱旋門賞馬シーザスターズ、母父が2000mの愛チャンピオンSを制したオラトリオ。オラトリオの母父にはスタミナ血統で有名なヴェイグリーノーブルがいる。エンジニア自身は元々気性的な問題もありマイルを中心に走っていたが、成長するにつれ適距離の範囲が広がり、今年夏にこの条件で行われたマレーシアCを制して準オープンを卒業した。

前走のアルゼンチン共和国杯は5着だったものの、上がり勝負になった中、上がり3F33.2の鋭い末脚を使っていた。多少は距離も長かったのだろう。重い血統ながら速い上がりを使えることは前走で証明済。スタートしてから前に入られてポジションを取られたりすることがなければ、チャンスはあるだろう。

気性面が成長し本格化したドレッドノータスが対抗。勢いに乗っているハービンジャー産駒は連チャンしやすい傾向があり、今回も評価は落とせない。一発狙うならハクサンルドルフ。歳を重ねるごとにズブくなり、マイルは忙しくなっている。距離延長で追走が楽になれば脚も溜まりそうだ。

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中山11R・師走Sが行われる中山ダートだが、先週は良馬場にも関わらず時計の出る馬場であった。500万のダート1800mで1.51.4と、オープン並の時計が出ている。週中に雨が降っているだけに、更に時計が速くなることも考えられ、1.51.0を切る持ち時計のある馬を中心視したい。◎クインズサターンの持ち時計は1.50.1。半周マイルがベストであることに異論はないが、意外とコーナー4つの1800mも脚が溜まれば走れるタイプ。

3走前にこの舞台のラジオ日本賞で4着に敗れた際は、直線で両サイドの馬に挟まれて追えなくなる不利があった。今回は先行馬が揃っており、ペースもラジオ日本賞より速くなるだろう。人気のフェニックスマークが前を潰して、その展開を味方につけたい。


平場からは合計2R挙げておこう。

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中山3R・2歳未勝利の◎ムニアインは、ユートピアを筆頭に数多くの活躍馬を送り出すハニーサツクルヴアインの一族出身。9月中山開幕週のデビュー戦は6着に敗れ、距離短縮で迎えた前走。VTRを見ていただければすぐに分かるが、盛大に出遅れてしまった。しかし直線では猛然と追い込み、上がり3Fメンバー中2位の33.9という脚を使って4着。素質のあるところを見せている。ゲートの中でガタガタする点が不安だが、今回は外枠の偶数。前回はゲートへ先入れだったが、今回は後入れ。ゲート内への滞在時間を考えれば、出遅れるリスクは前走より低いはずだ。

母は09年函館2歳Sで3着に食い込むなど、短距離路線を中心に走ったソムニア。このくらいの距離は合っている。能力は高く、まともにゲートさえ出れば好勝負になるだろう。