前回の当コラムでプロ野球・阪神タイガースの若手投手について取り上げたが、その一人、青柳晃洋投手の入籍が今週14日、発表された。お相手は小学校時代の同級生だという。すでにベテランの風格すら漂わせている25歳が、伴侶を得て、更なる飛躍を誓う。

昨シーズンは青柳投手にとって不本意な一年だっただろう。才木浩人投手ら他の若手投手も台頭し、前半戦は目立った活躍を残せなかった。100万円減の1200万円で更改された年俸も仕方ないものだったと思う。貴重なサイドスロー系投手だけに期待は大きい。明るい未来に向けて、仲良しの高山俊外野手と共に頑張ってほしいものだ。

さて、今週の競馬の話に移ろう。中山、京都共に冬らしく雨が降らず、馬場が乾いている。ダートも非常に重たい、力のいる状況となっており、通常の開催とは状況が違う。頭に入れておきたい。


京都11R・すばるSはメンバーを見渡すと先行馬が少ない。一見前残りの可能性を考えてしまう、ただ先週の京都ダートは乾ききったことにより、京都にしては珍しいほど差しが決まっていた。月曜の7Rのダート1200mでは4角13番手の馬と4角11番手の馬がワンツー。9Rの雅Sは4角10番手のモズアトラクションが豪快に差し切っている。すばるS自体毎年4角6番手以降にいた馬が1頭は3着以内に入るレースだが、今年も差しが決まると踏んで予想していきたい。

ヒデノインペリアルは今回10番枠を引き当てた。恐ろしくゲートが悪い馬で、現役馬でも屈指の出遅れ回数を誇る馬だけに、後入れの外枠偶数はプラスだろう。実際偶数の二桁馬番だった時は(1.1.1.2)とそれなりに安定した成績を残している。今回は去勢明け、叩き2戦目。去勢明けで減った身体が増えているようなら楽しみはある。前走のギャラクシーSにしても出遅れながら上がり3F34.9という芝並みの上がりを使っているように、決め手はメンバーでも上位だ。互角にスタートを切ることを祈るばかりだ。

先週の京都ダートはスタミナを要した分、ニジンスキーやトニービンの血を持っている馬たちがよく来ていた。それらの血を持つヴェンジェンスサクセスエナジーといった人気馬もしっかり押さえておきたいところである。


中山競馬場の芝は先週、雨が降らなかった影響もあって非常に硬い馬場であった。そのせいか中距離でもスピードの求められるレースも多く、京成杯では1着ラストドラフトの母が桜花賞馬マルセリーナであったり、2200mの日曜中山12Rは母が短距離馬のワンツーとなるなど、持続力に加えてスピードも求められる馬場だった。

中山11R・初富士Sの◎アウトライアーズの母ウィストラムは現役時代短距離を中心に実績を残した馬で、産駒も短距離馬が多い。ウィストラムの仔は距離延長(2.2.1.19)複勝率20.8%、距離短縮(3.3.4.11)複勝率47.6%と圧倒的に短縮がいい。アウトライアーズは父ヴィクトワールピサの分まだ距離は持っているものの、本質的に2000mは長いだろう。前走のサンタクロースS(2000m)では口を割って行きたがる仕草も見られた。スプリングSでウインブライトに肉薄した舞台で、再度一発を狙う。


京都10R・若駒Sはロードカナロア産駒の◎サトノウィザード。基本的にデビュー2戦目のカナロア産駒は信頼しないことにしているのだが、この馬の新馬勝ちの内容は濃密であった。レースラップを見てもらいたい。

13.0-11.4-13.9-13.8-12.9-12.8-12.0-11.4-11.3-11.1

スローペースの影響はもちろんあったのだが、ラスト3Fが全て11.5以内。加えてゴールに近づくほどラップが速くなる、いわゆる加速ラップだ。ラスト3F全て11.5以内かつ加速ラップだった2、3歳限定の京都2000m戦は過去に2鞍しかない。ローゼンクロイツの04年京都2歳Sと、マカヒキが勝った16年若駒S。

クロイツは後に菊花賞3着の他、重賞を3勝。マカヒキは言わずもがなダービー馬である。まだ未知な部分も多く、これが今年のダービー馬とは言わないが、脚力だけなら過去の重賞、G1勝ち馬とそん色ないモノを持っている。


平場からは2レース挙げる。

まずは中山8R・4歳上500万の◎ザベストエバー。上記ヒデノインペリアルに勝るとも劣らないレベルでゲートが悪く、外枠偶数でも出遅れることがある。今回は最後入れの大外枠。さすがに互角にゲートを出てほしい。母父がワイルドアゲインということもあり、母マイワイルドローズはダート適性が高い。前走はゲート失敗で流れに乗れなかったが、まともなら十分戦える。冬のダートも向く配合だ。


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