競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【東京新聞杯】東京マイルといえばこの血統!
2019/2/2(土)
2月1日、プロ野球12球団が一斉にキャンプインした。2019年のプロ野球が始動した瞬間である。阪神タイガースの話題で始まることに執念を燃やしている当コラムとしては、昨年末からこれまで約2ヶ月以上、冒頭のネタが足りな過ぎていつも頭を捻っていただけに、待ちに待った季節が到来した。
そんな中、阪神タイガースの春季キャンプインに合わせて大阪・阪神梅田本店のタイガースショップでは球団マスコットのトラッキーをモチーフにした、『純金トラッキー』が発売された。価格はなんと100万円。一体誰が買うのか分からない新商品だが、買う人がいるからこそ販売を始めたのだろう。さすがに筆者は1万円と言われても買う気にはなれない。
さて、日曜日の競馬の話に移ろう。東京11R・東京新聞杯(G3)だが、まずは過去10年の平均前半3F、後半3Fのタイムを見てもらいたい。
2009年~13年(良馬場平均)
前半3F 34.9
後半3F 34.2
2014年~18年(良馬場平均)
前半3F 36.2
後半3F 33.4
これを見ていただければ分かるように、以前より前半のペースが遅くなっているのだ。ここ5年連続でディープインパクト産駒が3着以内となっているが、スローペースからの瞬発力勝負を好むディープインパクト産駒の性質を考えれば、好成績は偶然ではないだろう。
東京新聞杯と同じ舞台で行われた土曜の東京11R・節分Sは前半3F36.3というスローペースで、上位3頭は全て父ディープインパクト系であった。今年の東京新聞杯出走メンバーを見ても先行馬が少なく、かなりの確率でスローペースからのヨーイドン勝負が見込まれる。狙うはディープインパクト産駒だ。
◎レッドオルガは東京の芝マイルで(2.0.1.0)という馬で、3着だった多摩川Sは重馬場であった。前走は中山マイルのターコイズS。スタートから後方の競馬となり、いかにも中山が合わないような走りになりつつも最後は1着と0.3秒差まで差し込んだように、決して悪い内容ではなかった。
ディープインパクト×母父ダンシングブレーヴ(系)という配合は2016年の覇者スマートレイアーと同じ。半兄クラレントもこのレースを勝っているように、この一族は東京新聞杯、そもそも東京マイルとの相性がいい。内枠の偶数も好枠。東京替わりで一発を狙う。
前走決め手勝負に強いことも証明したタワーオブロンドン、穴っぽいところではディープインパクト産駒リライアブルエースも買いたい1頭だ。脚部不安後坂路中心の調整を強いられながら、ようやくCWと併用の調教ができるまでに回復している。これは15年2着のアルフレードとダブる。
京都11R・きさらぎ賞(G3)も、東京新聞杯に負けず劣らずディープインパクト産駒が強い重賞として知られる。例年頭数が揃わず、ペースもそこまで上がらず、ディープ産駒にとって得意な展開になりやすいことも影響している。
もう一つ、血統的な特徴としてダートもこなせるような血を持つ馬がよく来ているという点が挙げられる。昨年の勝ち馬サトノフェイバーの母父ディストーティドヒューモア、2着グローリーヴェイズの母父スウェプトオーヴァーボードは共にアメリカのダート馬。3着ラセットの父はドバイワールドカップを勝ったモンテロッソだ。年明けから1ヶ月以上経過し、芝が荒れ気味になることで、ダートもこなせるようなパワーが求められるのだろう。
◎メイショウテンゲンは父がディープインパクト、母父は数々のダートホースを送り出しているフレンチデピュティ。今の馬場にフィットしていると言える。母メイショウベルーガ譲りの強烈な末脚が魅力的な馬で、その脚力は上位人気に推されるであろう馬たちに劣らない。ネックとしては前走、ゴール後外ラチのほうへ逸走したようにまだ子どもっぽい面があるところか。ただ逆に言えば遊びながらも初勝利を挙げてしまう馬、とも言える。
中京12R・伊良湖特別はメルマガで。
そんな中、阪神タイガースの春季キャンプインに合わせて大阪・阪神梅田本店のタイガースショップでは球団マスコットのトラッキーをモチーフにした、『純金トラッキー』が発売された。価格はなんと100万円。一体誰が買うのか分からない新商品だが、買う人がいるからこそ販売を始めたのだろう。さすがに筆者は1万円と言われても買う気にはなれない。
さて、日曜日の競馬の話に移ろう。東京11R・東京新聞杯(G3)だが、まずは過去10年の平均前半3F、後半3Fのタイムを見てもらいたい。
2009年~13年(良馬場平均)
前半3F 34.9
後半3F 34.2
2014年~18年(良馬場平均)
前半3F 36.2
後半3F 33.4
これを見ていただければ分かるように、以前より前半のペースが遅くなっているのだ。ここ5年連続でディープインパクト産駒が3着以内となっているが、スローペースからの瞬発力勝負を好むディープインパクト産駒の性質を考えれば、好成績は偶然ではないだろう。
東京新聞杯と同じ舞台で行われた土曜の東京11R・節分Sは前半3F36.3というスローペースで、上位3頭は全て父ディープインパクト系であった。今年の東京新聞杯出走メンバーを見ても先行馬が少なく、かなりの確率でスローペースからのヨーイドン勝負が見込まれる。狙うはディープインパクト産駒だ。
◎レッドオルガは東京の芝マイルで(2.0.1.0)という馬で、3着だった多摩川Sは重馬場であった。前走は中山マイルのターコイズS。スタートから後方の競馬となり、いかにも中山が合わないような走りになりつつも最後は1着と0.3秒差まで差し込んだように、決して悪い内容ではなかった。
ディープインパクト×母父ダンシングブレーヴ(系)という配合は2016年の覇者スマートレイアーと同じ。半兄クラレントもこのレースを勝っているように、この一族は東京新聞杯、そもそも東京マイルとの相性がいい。内枠の偶数も好枠。東京替わりで一発を狙う。
前走決め手勝負に強いことも証明したタワーオブロンドン、穴っぽいところではディープインパクト産駒リライアブルエースも買いたい1頭だ。脚部不安後坂路中心の調整を強いられながら、ようやくCWと併用の調教ができるまでに回復している。これは15年2着のアルフレードとダブる。
京都11R・きさらぎ賞(G3)も、東京新聞杯に負けず劣らずディープインパクト産駒が強い重賞として知られる。例年頭数が揃わず、ペースもそこまで上がらず、ディープ産駒にとって得意な展開になりやすいことも影響している。
もう一つ、血統的な特徴としてダートもこなせるような血を持つ馬がよく来ているという点が挙げられる。昨年の勝ち馬サトノフェイバーの母父ディストーティドヒューモア、2着グローリーヴェイズの母父スウェプトオーヴァーボードは共にアメリカのダート馬。3着ラセットの父はドバイワールドカップを勝ったモンテロッソだ。年明けから1ヶ月以上経過し、芝が荒れ気味になることで、ダートもこなせるようなパワーが求められるのだろう。
◎メイショウテンゲンは父がディープインパクト、母父は数々のダートホースを送り出しているフレンチデピュティ。今の馬場にフィットしていると言える。母メイショウベルーガ譲りの強烈な末脚が魅力的な馬で、その脚力は上位人気に推されるであろう馬たちに劣らない。ネックとしては前走、ゴール後外ラチのほうへ逸走したようにまだ子どもっぽい面があるところか。ただ逆に言えば遊びながらも初勝利を挙げてしまう馬、とも言える。
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プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。