競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【金鯱賞・結論】中京×道悪と言えば○○!
2019/3/9(土)
未勝利ロードを爆進する我らが阪神タイガース。昨日このコラムの冒頭、未だオープン戦で勝利がないことを怒りのにじんだ文章で書かせていただいたが、今日甲子園で行われたVS北海道日本ハムファイターズ戦は1点リードの9回表に追いつかれ、引き分け。これでオープン戦6試合終わって未だ勝利はない。
打線は3得点とはいえ、6安打。早めにやってきた梅雨時のごとく湿っている。他球場では広島カープが12得点、読売巨人軍が10得点と打線が繋がっている結果を見て、うらやましいという感覚よりもすでに諦めの感覚に襲われている。今日行われたサッカーJ1にて、ガンバ大阪が2得点だったのを見て、ガンバよりは点を取れている…と比較にもならない結果を見て、どん底まで落ちた気分を何とか高めている。
土曜の中央競馬は当コラムで推奨したフロンテアクイーンが中山牝馬Sで嬉しい初勝利。完璧な騎乗を見せた三浦皇成騎手の手腕が光った。一週前追い切りに騎乗し完璧に仕上げてみせた北村宏司騎手の手腕も忘れてはいけない。北村騎手のなるべく早い復帰を祈るばかりである。
さて、日曜の中央競馬に話を移そう。まずは中京11R・金鯱賞。3月の中京開催となってから今年で3回目。今年はどうやら雨が降る模様。昨年も稍重で水分を含んだ馬場で行われたが、1着スワーヴリチャード、2着サトノノブレスに共通するのが『トニービン持ち』という要素。直線が長い中京コースで、より持続力が問われれば当然トニービンの血は外せない。土曜の中京芝は差し馬もよく届いており、狙いはトニービン持ちの差し馬か。
トニービンを父方に持ち、安定感光る◎リスグラシュー。牝馬ながらパワーも兼ね備える馬で、過去稍重~不良の芝で(0.3.0.0)と崩れず走れている。マイルでも好走しているが、前走、2400mの香港ヴァーズでも、長い芝でスタミナも必要なシャティン競馬場をこなし2着となるなど守備範囲は広い。メンバー的に序盤のペースが緩いレースが想定されるものの、この手のペースはリスグラシューにとっては得意分野。休み明けも得意としており、終始外を回されなければ牡馬相手でも戦えそうだ。
元々素質は図抜けたものを持っていたが、昨年春以降精神面の成長が著しいエアウィンザーも有力。ここでのレース次第でG1獲りも見えてくる。タフな2500mは長かったモズカッチャンなどもぜひ押さえておきたい存在だ。
金鯱賞の予想印はコチラで公開⇒
阪神11R・フィリーズレビューも道悪での開催になる可能性がある。先週の日曜阪神も良馬場ながら小雨が降り、馬場が緩い状況だったが、そんな中行われた武庫川Sでキングマンボの血を持つ馬がワンツー。古来日本に伝わる『道悪のキングマンボ』という格言?ことわざ?があるが、先週同様馬場が緩くなればキングマンボの評価を上げたほうがいいかもしれない。
そもそもフィリーズレビューというレースはキングマンボと相性が良く、ここ3年連続で3着以内に絡み続けている。過去10年を見てもレディアルバローザ、アイムユアーズ、メイショウマンボなども持っていた。昨年リバティハイツに◎を打った一番の理由がこれ。シンプルだがよくハマる。
一見キングマンボ持ちに見えない◎ホウオウカトリーヌ。現役時代ヨーロッパ3歳最強マイラーとして君臨した母父のヘンリーザナヴィゲーターはキングマンボ×サドラーズウェルズと字面からして道悪が得意そうな配合。短距離馬のように見えながら、前走、初マイルのフェアリーSでしぶとく伸びるなど思った以上に奥が深そうな馬。フィリーズレビューは過去5年で3着以内に入った15頭中10頭が1600mからの距離短縮という短縮有利レース。ローテーションもピッタリだ。
直線に急坂が控える阪神1400mで前傾ラップの持続力勝負となりやすいこのレースでは、やはり父か母父にスタミナ血統を持っている馬が強い。父マンハッタンカフェのキュールエサクラ、父ワークフォースのメイショウケイメイ、穴っぽいところでは父トーセンジョーダンのアズマヘリテージなどにも食指が動く。
フィリーズレビューの予想印はコチラで公開⇒
土曜の中山芝はジョッキーたちに話を聞くと「向正面で向かい風になる分、差しにくい」という声がよく聞かれた。確かに乱ペースとなった中山牝馬S以外はある程度内前で決まるレースも多い。日曜の風予報を見ても、風向きは土曜と同じ。どれだけ強風かは実際明日にならないと分からないが、それなりにポジションを取れる馬を狙いたい。
中山5R・3歳未勝利のマイネルペンドラムは競馬センスのある馬で、ポジションを取りに行ける強みがある。彼の不運な点は出走する未勝利戦がレベルの高いレースになりやすいこと。4走前のヴィエナブロー組、2走前のサンアップルトン組は悪くない相手関係で、3走前のエデリー組はなかなかレベルが高かった。前走は2~4走前に比べればメンバーは弱化したものの、今度は距離が長かった。距離短縮はプラス。
実際に中山芝で騎乗したジョッキーが「ラチ沿いはそこまで良くないが、内ラチから2、3頭目は悪くない」と言うように、内枠でも乗り方一つの馬場。父ロベルト系×母父サドラーズウェルズ系とタフな芝にも対応してきそうな配合は、今のボコボコした中山にフィットしてきそうである。
打線は3得点とはいえ、6安打。早めにやってきた梅雨時のごとく湿っている。他球場では広島カープが12得点、読売巨人軍が10得点と打線が繋がっている結果を見て、うらやましいという感覚よりもすでに諦めの感覚に襲われている。今日行われたサッカーJ1にて、ガンバ大阪が2得点だったのを見て、ガンバよりは点を取れている…と比較にもならない結果を見て、どん底まで落ちた気分を何とか高めている。
土曜の中央競馬は当コラムで推奨したフロンテアクイーンが中山牝馬Sで嬉しい初勝利。完璧な騎乗を見せた三浦皇成騎手の手腕が光った。一週前追い切りに騎乗し完璧に仕上げてみせた北村宏司騎手の手腕も忘れてはいけない。北村騎手のなるべく早い復帰を祈るばかりである。
さて、日曜の中央競馬に話を移そう。まずは中京11R・金鯱賞。3月の中京開催となってから今年で3回目。今年はどうやら雨が降る模様。昨年も稍重で水分を含んだ馬場で行われたが、1着スワーヴリチャード、2着サトノノブレスに共通するのが『トニービン持ち』という要素。直線が長い中京コースで、より持続力が問われれば当然トニービンの血は外せない。土曜の中京芝は差し馬もよく届いており、狙いはトニービン持ちの差し馬か。
トニービンを父方に持ち、安定感光る◎リスグラシュー。牝馬ながらパワーも兼ね備える馬で、過去稍重~不良の芝で(0.3.0.0)と崩れず走れている。マイルでも好走しているが、前走、2400mの香港ヴァーズでも、長い芝でスタミナも必要なシャティン競馬場をこなし2着となるなど守備範囲は広い。メンバー的に序盤のペースが緩いレースが想定されるものの、この手のペースはリスグラシューにとっては得意分野。休み明けも得意としており、終始外を回されなければ牡馬相手でも戦えそうだ。
元々素質は図抜けたものを持っていたが、昨年春以降精神面の成長が著しいエアウィンザーも有力。ここでのレース次第でG1獲りも見えてくる。タフな2500mは長かったモズカッチャンなどもぜひ押さえておきたい存在だ。
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阪神11R・フィリーズレビューも道悪での開催になる可能性がある。先週の日曜阪神も良馬場ながら小雨が降り、馬場が緩い状況だったが、そんな中行われた武庫川Sでキングマンボの血を持つ馬がワンツー。古来日本に伝わる『道悪のキングマンボ』という格言?ことわざ?があるが、先週同様馬場が緩くなればキングマンボの評価を上げたほうがいいかもしれない。
そもそもフィリーズレビューというレースはキングマンボと相性が良く、ここ3年連続で3着以内に絡み続けている。過去10年を見てもレディアルバローザ、アイムユアーズ、メイショウマンボなども持っていた。昨年リバティハイツに◎を打った一番の理由がこれ。シンプルだがよくハマる。
一見キングマンボ持ちに見えない◎ホウオウカトリーヌ。現役時代ヨーロッパ3歳最強マイラーとして君臨した母父のヘンリーザナヴィゲーターはキングマンボ×サドラーズウェルズと字面からして道悪が得意そうな配合。短距離馬のように見えながら、前走、初マイルのフェアリーSでしぶとく伸びるなど思った以上に奥が深そうな馬。フィリーズレビューは過去5年で3着以内に入った15頭中10頭が1600mからの距離短縮という短縮有利レース。ローテーションもピッタリだ。
直線に急坂が控える阪神1400mで前傾ラップの持続力勝負となりやすいこのレースでは、やはり父か母父にスタミナ血統を持っている馬が強い。父マンハッタンカフェのキュールエサクラ、父ワークフォースのメイショウケイメイ、穴っぽいところでは父トーセンジョーダンのアズマヘリテージなどにも食指が動く。
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中山5R・3歳未勝利のマイネルペンドラムは競馬センスのある馬で、ポジションを取りに行ける強みがある。彼の不運な点は出走する未勝利戦がレベルの高いレースになりやすいこと。4走前のヴィエナブロー組、2走前のサンアップルトン組は悪くない相手関係で、3走前のエデリー組はなかなかレベルが高かった。前走は2~4走前に比べればメンバーは弱化したものの、今度は距離が長かった。距離短縮はプラス。
実際に中山芝で騎乗したジョッキーが「ラチ沿いはそこまで良くないが、内ラチから2、3頭目は悪くない」と言うように、内枠でも乗り方一つの馬場。父ロベルト系×母父サドラーズウェルズ系とタフな芝にも対応してきそうな配合は、今のボコボコした中山にフィットしてきそうである。
中山7R・4歳500万の予想は
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プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。