競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【青葉賞・結論】ダービーよりもスタミナ必須!?
2019/4/26(金)
まさに猛虎である。我らが阪神タイガースは23日~25日にかけて横浜スタジアムで行われたVS横浜DeNAベイスターズとの3連戦において3連勝。大勝あり、接戦ありの3連戦を全てモノにした。
特に昨日は1点ビハインドの9回表、ルーキー近本光司外野手が横浜の守護神・山崎康晃投手からスリーランホームランを放って試合を決めた。ここまで打率3割を超えるルーキー様様である。粘投した先発の岩田稔投手、好走塁の植田海内野手など、ベテランと若手がかみ合う試合であった。新外国人のピアース・ジョンソン投手の存在も大きい。8回の男としてここまで10試合に登板し無失点。ランナーをほとんど出さないピッチングは、劇場型野球に疲れた阪神ファンの心を癒してくれている。
しかし本当に横浜スタジアムでこのチームは強い。昨年も横浜スタジアムでのベイスターズ戦は10勝3敗。今季もこれで3勝0敗。ホーム球場を横浜スタジアムに移したいほどだ。正直なところ、現在のホームである甲子園球場で勝てる気はあまりしない。夏の高校野球で甲子園が使用できない1ヶ月近く、ずっと横浜スタジアムで試合が組まれてほしい。
さて、今週も中央競馬の話に移ろう。世間はゴールデンウィーク。筆者にはゴールデンウィークという文化がないが、雰囲気だけでも楽しみたいところだ。
東京11R・青葉賞はダービートライアルの1つ。スローからの瞬発力勝負になりやすいダービーと違い、青葉賞はダービーの権利を取るためどの馬も早め早めの勝負を挑むことも多く、ダービー以上に持続力、スタミナが問われる場合が多い。そのため、3着以内馬の血統はダービーより青葉賞のほうが自然と重厚となる。
特に強いのが欧州血統の代表格であるサドラーズウェルズの血。昔からこのレースと相性が良く、近5年を見ても16年2着のタンタアレグリア、16年1着のヴァンキッシュラン、17年2着のベストアプローチに3着アドマイヤウイナーと、人気を問わず好走を繰り返している。昨年は攻めに攻めてサドラー持ちの12番人気トラストケンシンに◎を打ったところ、あと一歩まで迫る5着。やはり相性は相当いい。ちなみに4着だった14番人気モンテグロッソもサドラー持ちである。
今年サドラーの血を持つ馬はキタサンバルカン、サトノラディウス、タイセイモナーク、ディバインフォースの4頭。この中から最も数字の裏付けのある◎キタサンバルカンを狙いたい。優秀なのは前走、2.26.4で走破し2着だったゆりかもめ賞。3歳2月までに東京の芝2400mで2分26秒台で連対した馬は過去にこの馬含めて8頭しかおらず、その中には菊花賞2着のホオキパウェーブなども含まれる。まだ体力がつききっていない中で、速い時計に対応して勝ち負けを演じるにはそれ相応のスタミナが必要になるのだ。
確かにゆりかもめ賞の日の東京芝は時計も通常より1秒近く速かったが、それでも優秀な時計。勝ち馬のサトノジェネシスは無事ならダービーの有力候補になった可能性のある馬。キタサンも素材は良く、当初416kgでデビューした身体もすでに440kgまで大きくなっているのは好材料だ。楽しみにしていたレースなのだが、外枠15番は少々距離感が遠い。ある程度馬群の中に入れ、脚を溜めるレースができれば好走も可能と見る。
サドラーズウェルズと同じくらいこのレースと相性のいいトニービンの血を持つ、ランフォザローゼスも重視。距離延長が好感のアドマイヤスコールも悪くはなさそうだ。トニービンやサドラーを持たない組からはトーセンカンビーナも本来重視したいところだが、ゲートの挙動が不安過ぎることから抑え評価に留める。
青葉賞の予想印はコチラで公開⇒
新潟11R・駿風S。新潟競馬場は週中から雨が続き、金曜正午時点ですでに重馬場。土曜も雨予報でそうすぐに乾くことはないだろう。元々春の新潟は夏の新潟に比べ時計が掛かりやすい。道悪の直線1000mであれば上級条件でも55秒以上掛かる。
近5年、1600万以上の新潟直線1000mで稍重~重馬場だったのは3R。3着以内馬9頭の内、6頭が父ミスタープロスペクター系。加えて母父の欄を見れば、ダンスインザダーク、オース、トニービン、ペンタイア、マンハッタンカフェと、日欧の2400m以上に実績がある馬ばかり。今年の出走馬で父ミスプロ系は5頭。その中で母父が2400m以上のG1を勝っているのは、コパノディールと◎ジョーカナチャンのみ。
ジョーカナチャンは今回6ヶ月の休み明けとなるが、前走の飛翼特別1着も6ヶ月半ぶりの休み明けだけに、そこまで気にしなくていいだろう。なかなかテンの速い馬が揃ったが、前走のテン3F32.8は、稍重~不良の新潟直線1000mで歴代2位タイ。相当速い。全体時計も55秒を超えるくらいのところで落ち着けば、昇級戦でも足りる計算は成り立つ。
その他からは合計2R取り上げる。
まずは東京1R・3歳未勝利の◎ワンダーマンボ。前走の未勝利戦は同じ東京のダート1600mで7着に敗れているが、外枠13番に入ったものの、更に外の2頭が先行してきたことで引けなくなってしまい、展開が厳しくなってしまった。
この未勝利戦はそれなりにレベルも高く、2着馬レトロフィットは次走完勝。3、4着も未勝利卒業は間近というところまで来ている。その中で展開が厳しくなりながら粘り込んだ内容、そして今回は外に1頭しかいない枠順を考えれば、今回巻き返しはあっていい。ちなみに父のワイルドワンダーは現役時代、稍重~不良のダートで(3.2.1.1)という馬。湿ったダートも歓迎だろう。
特に昨日は1点ビハインドの9回表、ルーキー近本光司外野手が横浜の守護神・山崎康晃投手からスリーランホームランを放って試合を決めた。ここまで打率3割を超えるルーキー様様である。粘投した先発の岩田稔投手、好走塁の植田海内野手など、ベテランと若手がかみ合う試合であった。新外国人のピアース・ジョンソン投手の存在も大きい。8回の男としてここまで10試合に登板し無失点。ランナーをほとんど出さないピッチングは、劇場型野球に疲れた阪神ファンの心を癒してくれている。
しかし本当に横浜スタジアムでこのチームは強い。昨年も横浜スタジアムでのベイスターズ戦は10勝3敗。今季もこれで3勝0敗。ホーム球場を横浜スタジアムに移したいほどだ。正直なところ、現在のホームである甲子園球場で勝てる気はあまりしない。夏の高校野球で甲子園が使用できない1ヶ月近く、ずっと横浜スタジアムで試合が組まれてほしい。
さて、今週も中央競馬の話に移ろう。世間はゴールデンウィーク。筆者にはゴールデンウィークという文化がないが、雰囲気だけでも楽しみたいところだ。
東京11R・青葉賞はダービートライアルの1つ。スローからの瞬発力勝負になりやすいダービーと違い、青葉賞はダービーの権利を取るためどの馬も早め早めの勝負を挑むことも多く、ダービー以上に持続力、スタミナが問われる場合が多い。そのため、3着以内馬の血統はダービーより青葉賞のほうが自然と重厚となる。
特に強いのが欧州血統の代表格であるサドラーズウェルズの血。昔からこのレースと相性が良く、近5年を見ても16年2着のタンタアレグリア、16年1着のヴァンキッシュラン、17年2着のベストアプローチに3着アドマイヤウイナーと、人気を問わず好走を繰り返している。昨年は攻めに攻めてサドラー持ちの12番人気トラストケンシンに◎を打ったところ、あと一歩まで迫る5着。やはり相性は相当いい。ちなみに4着だった14番人気モンテグロッソもサドラー持ちである。
今年サドラーの血を持つ馬はキタサンバルカン、サトノラディウス、タイセイモナーク、ディバインフォースの4頭。この中から最も数字の裏付けのある◎キタサンバルカンを狙いたい。優秀なのは前走、2.26.4で走破し2着だったゆりかもめ賞。3歳2月までに東京の芝2400mで2分26秒台で連対した馬は過去にこの馬含めて8頭しかおらず、その中には菊花賞2着のホオキパウェーブなども含まれる。まだ体力がつききっていない中で、速い時計に対応して勝ち負けを演じるにはそれ相応のスタミナが必要になるのだ。
確かにゆりかもめ賞の日の東京芝は時計も通常より1秒近く速かったが、それでも優秀な時計。勝ち馬のサトノジェネシスは無事ならダービーの有力候補になった可能性のある馬。キタサンも素材は良く、当初416kgでデビューした身体もすでに440kgまで大きくなっているのは好材料だ。楽しみにしていたレースなのだが、外枠15番は少々距離感が遠い。ある程度馬群の中に入れ、脚を溜めるレースができれば好走も可能と見る。
サドラーズウェルズと同じくらいこのレースと相性のいいトニービンの血を持つ、ランフォザローゼスも重視。距離延長が好感のアドマイヤスコールも悪くはなさそうだ。トニービンやサドラーを持たない組からはトーセンカンビーナも本来重視したいところだが、ゲートの挙動が不安過ぎることから抑え評価に留める。
青葉賞の予想印はコチラで公開⇒
新潟11R・駿風S。新潟競馬場は週中から雨が続き、金曜正午時点ですでに重馬場。土曜も雨予報でそうすぐに乾くことはないだろう。元々春の新潟は夏の新潟に比べ時計が掛かりやすい。道悪の直線1000mであれば上級条件でも55秒以上掛かる。
近5年、1600万以上の新潟直線1000mで稍重~重馬場だったのは3R。3着以内馬9頭の内、6頭が父ミスタープロスペクター系。加えて母父の欄を見れば、ダンスインザダーク、オース、トニービン、ペンタイア、マンハッタンカフェと、日欧の2400m以上に実績がある馬ばかり。今年の出走馬で父ミスプロ系は5頭。その中で母父が2400m以上のG1を勝っているのは、コパノディールと◎ジョーカナチャンのみ。
ジョーカナチャンは今回6ヶ月の休み明けとなるが、前走の飛翼特別1着も6ヶ月半ぶりの休み明けだけに、そこまで気にしなくていいだろう。なかなかテンの速い馬が揃ったが、前走のテン3F32.8は、稍重~不良の新潟直線1000mで歴代2位タイ。相当速い。全体時計も55秒を超えるくらいのところで落ち着けば、昇級戦でも足りる計算は成り立つ。
その他からは合計2R取り上げる。
まずは東京1R・3歳未勝利の◎ワンダーマンボ。前走の未勝利戦は同じ東京のダート1600mで7着に敗れているが、外枠13番に入ったものの、更に外の2頭が先行してきたことで引けなくなってしまい、展開が厳しくなってしまった。
この未勝利戦はそれなりにレベルも高く、2着馬レトロフィットは次走完勝。3、4着も未勝利卒業は間近というところまで来ている。その中で展開が厳しくなりながら粘り込んだ内容、そして今回は外に1頭しかいない枠順を考えれば、今回巻き返しはあっていい。ちなみに父のワイルドワンダーは現役時代、稍重~不良のダートで(3.2.1.1)という馬。湿ったダートも歓迎だろう。
新潟10R・春日山特別の予想は
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プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。