
競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【クイーンエリザベスS】加齢により適性変化!?今こそ買いたい海外馬
2025/4/11(金)
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クイーンエリザベスS(G1・芝2000m)4月12日 14:55発走 ランドウィック競馬場日本馬の評価☆②ローシャムパークG1勝ちこそないものの、昨年のブリーダーズCターフで2着に入るなど能力はG1級。ベストは2000m~2200m付近の馬だけに、有馬記念の2500mから今回の2000mに距離が短くなるのは歓迎材料だ。間隔が空いても走れるタイプだけに、外目の枠から上手く折り合えれば一発あってもいい。
△⑪ジオグリフ先週ドンカスターマイルで18着となっており、今回が連闘。ドンカスターマイルは枠順も悪く、かなり厳しい状況だったことを考えれば仕方ないところ。内目の枠からロスなく立ち回れるところを引けたのは歓迎で、現状皐月賞を勝った時ほどの充実度はないものの、念のためマークしておきたい1頭だ。
外国馬の評価◎③ライトインファントリーマンデビュー戦はイギリスで1200mだった馬。1400mのジャンプラ賞でも2着に入るなど、欧州時代はマイラーだった。2年前の秋にオーストラリアに移ってきて以降もマイル前後を使われていたが、前走のオーストラリアンCは久々の2000m以上のレースだったも関わらず圧勝。手応えを見る限り、今はむしろ2000m以上のほうが合っている可能性があり、相手強化のここでは本命視したい。
○⑫ヴィアシスティーナ昨年オーストラリアに移籍して以降、7つのG1を獲得するなど活躍する名牝。昨年のこのレースは離れた2着だったものの、そこからG1タイトルを積み上げ、昨年秋のコックスプレートではプログノーシスを退けている。近走負けたのは1600m以下。競馬が上手く、2000m以上のレースで崩れるシーンは現状想像しにくい。
▲①ドバイオナー世界中のG1で活躍する強豪。2年前にはこのレースも制している。昨年はフランスのサンクルー大賞を勝利した後2着続きだったものの、再度オーストラリアに遠征した前走を制するなど、相変わらず高いオーストラリア適性を見せている。オーストラリアでは3戦3勝の負け知らずで、休み明けを叩いたここは上位評価したい。
△④チェオルウルフ昨年はこのレースで8着だったものの、その後一休みしてから力を付け、2つのG1タイトルを獲得している。マイル前後の活躍が目立つが、馬場の悪かった2400mのオーストラリアンダービーでも好走しているように、スタミナも秘めている馬。前走も不良馬場での勝利だっただけに、馬場が悪くなるほどチャンスが増しそうだ。
△⑨フォークナーパークアイルランドでデビューしてから割と早々にオーストラリアに移籍した馬で、レースを使いながら力をつけている。まだG1勝ちこそないものの、2度の3着があるようにG1級のメンバーとの差は着実に縮まっている。悪くなった馬場も走れる馬だけに、ここも押さえておきたい馬。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。