競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【皐月賞】枠順確定後に予想変更!風向きも読んで推奨する自信の本命◎はコレだ
2018/4/14(土)
皐月賞(G1)の予想動画「内ラチの上を走れ!」を製作した先週末の段階ではタイムフライヤーに色気を持っていたが、よりによって最も望んでいなかった最内枠。予想の再考を迫られてしまった。
日曜は「向正面で向かい風」という風向きが予想される。そうなると立ち回りの上手さ、そしてある程度の末脚を使えるタイプが上位に来やすいのではないか。そこで重視したいのは◎ジャンダルム。母は短距離G1馬ビリーヴとはいえ、馬体はまったく似ておらず、距離に不安はない。前走の弥生賞もトライアルで脚を測るような乗られ方。ここまで4戦全てメンバー中3位以内の上がりを使っているように、安定して脚を使えるタイプであり、持続力とスタミナが問われる前傾ラップも2走前のホープフルSで経験済みだ。皐月賞が淀みない流れになった場合強い血統であるサドラーズウェルズ、ロベルトの血を両方持っていることも心強い。
同じく末脚をしっかり使えるタイプとして挙げられる○ワグネリアンに加え、より雨が降るようであれば▲グレイルが楽しみ。それまでの2戦とはまるで違う条件の競馬となった共同通信杯は参考外。同じく雨が味方しそうな☆マイネルファンロンなど、雨、風向きの影響を受けそうな馬が多いだけに、常に天候には注意しておきたい。
<皐月賞・最終結論>
◎ ③ジャンダルム
○ ②ワグネリアン
▲ ⑫グレイル
☆ ⑪マイネルファンロン
△ ①⑦⑨⑩⑬⑮
阪神11R・アンタレスS(G3)は◎ミツバ。3月28日生まれということでかわいい名前だが、以前馬房で会った時の様子はまるで"猛獣"。すぐに噛みつきにきたりと、ライオンのような馬だった。気持ちで走る部分が大きく、マイペースで競馬できないと脆いところがあるが、自分のペースで競馬できればJBCクラシックでも3着できるほどの力を持つ。今回は好相性の阪神ダート1800mで、マイペースで運べそうな外枠を引けた。休み明けから叩き2戦目でもあり、楽しみな一戦となる。
さて、我が阪神は今日(4/14)もヤクルトに完封負けで3連敗を喫してしまった。ここ3試合で奪った得点は3点。これでは勝てない。昨日(4/13)に抑えのドリスが捕まって負けたように、昨年登板数の多かった中継ぎが崩れるケースがチラホラと見られるのも困ったところだ。
競馬もそうだが、やはり適度に間隔を空けることがプラスに出るのかもしれない。福島11R・福島民報杯の◎サトノスティングは昨夏、準オープンクラスで少々伸び悩んでいたが、4ヶ月半の休みを挟んだ2走前の初富士Sで、そこまで得意とは言えない瞬発力勝負になりながら快勝。昇級緒戦だった前走の小倉大賞典も6着。高齢になっても衰えにくいファイナルデスティネーションの一族出身とはいえ、適度な間隔が効いたのか7歳ながら再浮上してきた。
福島芝は[3.1.1.1]と元々得意としており、土曜の福島芝が先週より内を通っても問題なくなってきたのも好感。前走よりも前のポジションで競馬ができれば侮れない存在だ。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。