チャンス襲来

5月最後の3連戦、交流戦最初のカードを見事に3連敗した我らが阪神タイガース。もはや開いた口が塞がらない。

とにかく打てない。期待の新外国人ロサリオ選手のバットが今日も空を切り、扇風機と化している。暑くなってきただけに、空振りで発生した風が実に心地良い。

負けるにしても、明日に繋がる負け方であればまだいい。明日に何も繋がらない負け方の連続で、ストレスの限界が近づいてきた。高校と交流戦をしてもこのチームは負けるのではないか……。そう思いながら本日6月1日(金)の西武戦の途中経過を見たところ、呼吸をするように先制されていた。今日もダメそうだ。

先週このコラムで取り上げた日本ダービー(G1)。◎エタリオウは直線で猛然と追い上げ、見事3着!になったように見えて、スキップしながら検量室前に向かったものの、検量室内にあるホワイトボードの4着欄に『14』とエタリオウの馬番が書いてあったのである。何かの間違いかと思ったが、スロー映像で見ると確かに4着であった。ハナ+ハナの4着、逆に取るほうが難しい。

私の◎がエタリオウだと知っていた後輩が後ろでケラケラと笑っていた。普段から『仏のワタルくん』と呼ばれる(どこで?)くらい怒らない私だが、検量室前でなかったらそのまま腕を掴んでバックドロップを掛けていたことだろう。翌朝起きたら何か間違えてエタリオウが3着に繰り上がってないか淡い期待を持っていたが、新聞を見ると、やはりエタリオウは4着のままだった。朝から泣いてしまったのは言うまでもない。

ダービーも終わり、今週からは2歳新馬戦も始まる。また新たな1年のスタート。そんな日に行われるのが鳴尾記念(G3)。ポイントになるのはマルターズアポジーの鞍上が武豊騎手である点だろう。このジョッキーが逃げる時はペースを緩めない場合が多い。元々アポジーも溜め逃げではあまり持ち味が活きないタイプだけに、ある程度締まったペースになるのではないか。となるとスピードだけではなくスタミナも要求されてくるだろう。

◎はトリオンフ。母系はメジロマックイーンなどを輩出したメジロの至宝アサマユリを祖とする一族で、母メジロトンキニーズは現役時代ダイヤモンドSで2着するようなステイヤーだった。母系からスタミナを受け継いでおり、持続力勝負に強い。2走前の大阪杯は後半1000m57.1秒という速い流れを早めに動いた分最後止まってしまった。前走の新潟大賞典は完全に末脚の切れ味負け。それでも上がり3F33.0秒の脚を使うなど地力は見せていた。内回り替わりは歓迎で、巻き返しを狙う。

時計勝負に対応できるか未知数なところはあるが内回りも苦にしないトリコロールブルー、そして内回り替わりは歓迎のストロングタイタン、時計勝負に不安があるものの綺麗な開幕週の馬場は良さそうなストレンジクォーク、芝替わりで、かつ淀みない流れはプラスのモンドインテロあたりを重視してみたい。

鳴尾記念の予想印◎○▲はコチラ⇒

東京11R・麦秋Sは◎ハットラブ。今年に入り2連勝でオープン入り。昇級緒戦の前走千葉Sは出遅れてしまい後方からとなってしまった。運が悪いことに、中山ダート1200mのオープンとしては『ドスロー』と言ってもいい前半3F34.8秒という流れにもハマってしまったことを考えれば、5着はよく走っている。少々太いとの話なので、そこがどうかだろう。

今週から降級ということで難しいレースが多いが、あえて1鞍挙げるのであれば、阪神8Rの◎マイアフェクション。シニスターミニスター産駒らしく自分のペースで走れれば結果を出せる馬。1400mでは追走に苦労していたが、距離延長してマイペースで運べるようになってから結果が一変。今回は3歳馬と古馬が相手となるが、確たる逃げ馬がいないこのメンバーなら楽にレースを進められるのではないか。

ここまで書いて阪神の途中経過を見たところ、5回表ノーアウト3塁のチャンスをしっかり潰していた。確実に打てるメンバーがいないこの打線。鳴尾浜球場で白球を追う2軍メンバーが出ても試合結果はあまり変わらないのでは……。そう思うようにすらなった。

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