チャンス襲来

今年のプロ野球交流戦も折り返し地点。我らが阪神タイガースは、ファンの大半が予想したように交流戦でも順調に失速。昨日の時点で2勝6敗、12球団中11位に沈んでいる。そんな成績でも未だにセ・リーグ2位というのが未だに信じられない。今日金曜日からは本拠地・甲子園で千葉ロッテマリーンズと3連戦が行われる。奇しくも今、交流戦の阪神チーム防御率は3.34。これは何かの運命か、それとも悲劇の序章か…。

梅雨に入り雨が多くなってきたが、今週土曜の東京はなんとか天気は持ちそう。先週の東京競馬場は砂が乾いた影響もあり差しが入りやすい傾向にあったが、土曜東京メイン・アハルテケステークスのメンバーを見ると先行馬が少ない。早々と隊列も決まり、ある程度前にいた馬に有利なレースになりそうだ。

◎はブラゾンドゥリス。今年に入ってからの2戦は8、7着と結果を残せなかったが、2走前の根岸Sは前半3F通過タイムが33.9というハイペース。これは東京ダート1400において、近10年で2番目に速いペースだった。4角10番手以下に控えた馬たちが上位独占する流れを3番手と先行しての8着は参考外と言っていい。2走前のバレンタインSもメンバー中1頭だけ58キロを背負っており、敗因が明確だった。立て直された前走栗東Sは力を見せて2着。元々は黒船賞を制した実績馬。マイルへの距離延長も問題ない。

雨が心配される阪神競馬場、メインレースの安芸Sは◎ヴェンジェンス。前走高瀬川Sは6着に敗れたが、前半3F34.7、後半3F37.8という前傾ラップ。1着アードラーは4角13番手。2着は4角9番手、3着も4角9番手、4着は4角13番手という差し競馬になってしまった。そんな中4角2番手で運んで6着ならそう悲観することはない。
降級馬ファッショニスタヤマニンアンプリメとこの時期の準オープンらしく相手も強いが、湿った砂も苦にしないだけに、ここでも好戦する可能性は十分だろう。

土曜の狙い目は東京9レース・八王子特別の◎ワカミヤオウジ。デビューからの2戦は時計も悪くなく、2番手を取るセンスを見せた新馬戦、そこから前半5F通過が3秒以上速くなりながらも後方から差し切った2戦目と、まるで違うレースをしながら連勝したように内容もいい。晩成の一族出身で本格化はまだ先だろうが、ロベルトのクロスを持っていることからも距離延長は好感。降級馬相手でも素質はまったくヒケを取らない。同じく3歳馬のダイシンカローリも先々楽しみな素材だけに、ぜひ買っておきたいところ。

もう1つ狙い目を挙げると、東京12レースの◎ミカリーニョ。テンションの高い馬で、ずっと距離短縮を待っていた。半姉ミスエルテが1400mの重賞・ファンタジーSを制した時も、前走マイルからの距離短縮だったように、母ミスエーニョの子は距離短縮で良さが出る。前走先行した分距離短縮でも引っかかる可能性はありそうだが、素質は高そうな馬。力でカバーしてもらいたい。

さて、我らが阪神タイガース、まもなくロッテとの3連戦緒戦が始まる。今日の先発は岩貞投手。ここ5試合は2勝2敗だが、岩貞投手の内容自体はいい。問題は湿り続けている打線である。早めの梅雨明けを心から願うばかりだ。