競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【薩摩S】「競馬予想TV!」初出演の日に勝負する馬はコレ!
2018/7/27(金)
悲劇……
もはや、そう言うほかない。昨日7月26日(木)の阪神タイガースVS広島カープ戦。雨で開始が1時間以上遅くなったこの試合。阪神の先発・藤浪晋太郎投手は初回から四球を4つ与えるなど荒れに荒れ、1アウトを取ったのみで降板。そのまま3-9で完敗を喫した。藤浪投手のポテンシャルはメジャーリーグでも通用する、そう信じる阪神ファンの期待はまたも落胆に変わった。
これから1ヶ月、夏の高校野球などで甲子園で試合することはない。長期ロード最後の試合だからこそ、落とせない一戦だった。さすがの私も今回ばかりは落ち込み、悔しさから夜もなかなか眠れなかったものである。しかし一番悔しいのは藤浪投手だろう。将来の虎のエースとして、奮起を期待したい。
さて、また週末がやってきた。それと同時に台風もやってきた。進路が定まらず、一部の予報では先日の豪雨で甚大な被害を受けた西日本に直撃する可能性があると出ている。被害がないことを今から祈るばかりである。
7月28日(土)はフジテレビONE『競馬予想TV!』のレギュラー予想家として初出演を迎える。多くの皆様に支えられていることを忘れずに、また一歩一歩、気持ちを入れ替えて頑張っていきたいところだ。そして、この春からスタートしたYouTube予想動画『うま馬データMOVIE』にも出演してアイビスサマーダッシュ(G3)を分析したので、ぜひご覧いただきたい。
佐藤ワタルも出演「うま馬データMOVIE」はコチラ⇒
土曜の狙いは、まず小倉11R・薩摩Sの◎タガノディグオ。以前は2500mなどを使っていたが、ここ最近は道中掛かる面が伺える。母タガノティアーズはダートの1400mでも勝ち鞍があった馬で、その母の血が出てきている可能性がある。先行馬も少なく、外枠を引けたのも大きい。人気だが狙っていきたい。
前走完勝でダート適性を見せたウェスタールンドが相手。穴なら揉まれない外枠を引けたクレマンダルザスあたりか。
札幌11R・TVh賞は◎ロライマ。スピードがあるタイプでここ最近はマイル以下に活躍の場を移しているが、昨年夏に札幌2000mの北辰特別で2着になっているように、一周コースにも対応できる。同じく1400mからの距離延長で臨むブランドベルグがある程度締まった流れを作った場合、開幕週も相まって求められてくるのはスピードだろう。好枠を引いた今回は距離延長にも対応できそうだ。
平場からは札幌8R・3歳上500万下の◎キャスパリーグを推奨したい。素質はあるものの、小柄な牝馬ということに加えて輸送で体重が減ってしまう弱点がある。今回は札幌競馬場に滞在しているだけに、減る心配がない。1200mでも少し時計が掛かれば対応できる。
もう1レース挙げるなら、札幌10R・羊ヶ丘特別のスカルバン。この馬も力がある。前走の隅田川特別は道中スムーズに運べたものの、直線で芝の切れ目を見て驚いてジャンプするというアクシデントがあった。それがなければ3着以内には入っていただけに悔やまれる。時計が少し掛かる札幌競馬場も合いそうで、かつ気性面を考えれば距離短縮は歓迎だろう。休み明けでも仕上がっていれば、いきなりから通用していい。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。