競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【新潟記念】外差し決まる馬場が向く左回り巧者を狙い撃ち
2018/9/1(土)
土曜の新潟競馬場は雨。最終週ということもあり、外回りの芝コースは外差しがよく入っている。新潟記念(G3)は◎ストーンウェアを狙う。500万、1000万、1600万と全て東京、中京で挙げているように、左回りの直線の長いコースを得意としている。
道悪で好走歴は少ないが、下手なわけではない。前走の小倉記念は時計も速く対応しきれなかったが、新潟のワンターンコースに替わって前進が期待できそうだ。
対抗は休養明けから完全復調したグリュイエール。前走のエプソムカップも道悪を苦にしなかったように、最終週の芝は逆にプラスだろう。左回り巧者レアリスタも引っかからなければチャンスはありそうだ。
小倉2歳S(G3)は◎ルチアーナミノル。前走は逃げ切ったが、レース振りを見る限り控えてもパフォーマンスは更に伸ばせるタイプではないか。集中力を欠く素振りもあるだけに、昇級してペースが厳しくなるのは逆にプラス。土曜の小倉競馬場は大雨だったものの、道悪に強いジャイアンツコーズウェイを母父に持っており、このような馬場もこなしてくるだろう。
2戦目で一気にパフォーマンスを上げてきたセプタリアンが対抗。キングヘイロー×ファルブラヴという組み合わせからパワーの必要な馬場はよくフィットする。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。