一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
マイネルメリエンダ騎乗になりました
2015/2/5(木)
この土曜は東京で6鞍に騎乗します。2Rのサスナーアディーンは今週の追い切りに乗せていただきましたが、気が良くて凄く性格が前向き。仕上がりも良さそうで、新馬向きのタイプではないでしょうか。5Rのマイネルプロンプトも2週続けて追い切りに乗っていますが、デビュー前からの期待馬とあって、さすがの背中と走りをします。牧場時代から気になっていたので、いい結果を残したいと思います。8Rのマイネルイルミナルはいつも頑張って走ってくれる馬。堅実なのは東京コースでも変わらないので改めて期待しています。12Rのコスモエルデストは昨夏に勝って以来になりますが、持ち乗りさんより「良い意味で体が増えて、動きがだんだん良くなってきました」と聞いています。クラスは上がりますが、この馬の能力は良く知っていますし、十分にやれるはずです。
日曜も東京で6鞍に騎乗します。先週も報告したとおり、ずっとマイネルホウオウの調教には跨っているのですが、マイネルさんからの依頼もあって、東京新聞杯はマイネルメリエンダのほうに騎乗することとなりました。準オープンを勝たせていただいてから更に力をつけていますし、斤量が増えるとはいえ別定戦ですからね。ホウオウもさすがG1馬という迫力ある走りになってきて、体がふたつ欲しいというのが本音ですが、今回はメリエンダの重賞初制覇に全力を注ぎます。10Rのマイネルアイザックは前走で調子の良さを感じましたし、ブリンカーの効果もありました。キャリアがある馬なので、久々の東京コースにも対応してくれるでしょう。12Rのイッツガナハプンはデビュー当時に僕は芝で乗っていたのですが、ダート転向後はすぐに500万も勝ち上がりました。休み明けがどうかですが、1000万でも通用する雰囲気を感じる馬。ベストの舞台なので、どこまでやれるか楽しみにしています。
今日(木曜)はこれからNARグランプリ2014の表彰式に行ってきます。2年連続でプレイアンドリアルが最優秀ターフ賞に選ばれたため。馬は引退してしまったのですが、京成杯の勝利により受賞ということで感謝しています。今でも、無事ならどこまで活躍してくれたのだろうと、その背中をよく思い出します。受賞式の模様を写真におさめることができましたら、後で追加しておきますね。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。