一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
北九州記念はマイネルエテルネルに騎乗
2015/8/20(木)
この土曜は新潟で8鞍に騎乗します。2Rのパラダイスガーデンは休み明けの分がどう出るかですが、今週の追い切りの感触は良かった。未勝利なら力は上のはずで、初めて着けるブリンカー効果で集中して走ってくれればチャンスです。8Rのブルーボサノヴァは牝馬限定戦で降級なら力が入ります。前走も着順ほど悪い内容ではなかったので、展開を待って身上である末脚を生かすような競馬をするつもり。10Rのメイショウユメゴゼは、休み明けで20キロ増の前走でもしっかり走ってくれました。順当に良化が期待できますし、外目でスムーズな競馬ができれば勝ち負けです。11Rのマイネルマークは内回りに替わるのはいいですね。前走はスタートして進んで行かなかったので、どう流れに乗せるのかは課題ですが、外回りの切れ味勝負よりは可能性があると思っています。
日曜は小倉で3鞍に騎乗します。もちろん、北九州記念のマイネルエテルネルに乗りに行くため。前走を勝たせていただいて、状態面は引き続き絶好とお聞きしています。重賞ですから相手も強くなりますが、凄くいい感触があるので、54キロのハンデなら期待に応えられませんか。スムーズな立ち回りから押し切れるように頑張ります。9Rのマイネリベルタスは前回騎乗時に③着で、いいイメージが残っています。最近は堅実なまでもあと一歩というレースが続いているので、ひと工夫して勝ち切る競馬を狙ってみたいです。
今週は小ネタに乏しいので、騎乗が決まっていて、とても期待している新潟2歳Sのペルソナリテの話題を少々。前走後はまだ騎乗していませんが、来週の最終追い切りには乗せていただく予定です。背中に跨っていて気持ち良いくらいの動きをする馬で、外回りのマイルは更に切れ味が生きるはず。また来週に直前の感触を書かせていただきますね。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。