一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
娘の努力を誇らしく思います
2024/10/3(木)
中山最終週は2頭の5着が最高着順。ベルウッドブラボー(11人気)は1200mでやや忙しい面もありましたが、休み明けのフレッシュさで頑張ってくれました。使った上積みが見込めそうな走りでしたし、次はマッチした条件を狙っていけると思います。マイネルニコラス(14人気)は中間の動きが良く、マイル戦でも走れるという感触を持って臨みました。この馬も選択肢が広がったので、3勝クラス突破を目標に頑張っていきます。
開幕週の土曜は東京で3鞍に騎乗します。1Rのブラックティンカーはデビュー前から調教の感じが良く期待していましたが、終わって見れば本数が不足していたのかもしれません。使った上積みと経験で前進に期待しています。
2Rのセカンドトゥノンの前走はダート替わりでも調教の良さが出し切れませんでした。追走が楽になる距離延長でキッカケを掴んであげたいところ。3Rのアサアールの初戦は次に繋がる内容で頑張ってくれました。少頭数も合いそうな脚質なので、どこまで変われるか楽しみにしています。
日曜も東京で5鞍に騎乗します。1Rのリネンフラッシュは数を使っていますが調子落ちはありません。前走がなかなか手前を換えてくれなかったので、この中間はそのあたりをしっかり教えてきました。左回りと相まってもう一歩前進があるはず。3R(2歳新馬)のテリオスラキは今週の追い切りに乗せていただきましたが、とても素直で一生懸命に走るタイプ。初戦から自分の力は出してくれると思います。
4R(2歳新馬)のマイネルトラキアは集中力に課題こそあるものの、調教量は積んできました。競馬を教えながらのタイプかもしれませんが、能力を秘めている馬です。6Rのコウセイマリアは今回が初ダート。新馬勝ち後に重賞に挑戦した実績もあり、条件さえかみ合えば一変できる馬だと思います。
上記は昨日(10月2日)撮った写真です。と言いますのも、ミス・ワールド・ジャパン2024のファイナリストに娘が選出されまして、グランプリを決める日本大会が有楽町であったんです。凄い人達が集結しているので入賞などおこがましく、7000人超が応募した中での32名に選んでいただけたというだけで光栄。この日に向けて社会貢献活動やウォーキングにスピーチの練習、本当に頑張ってきたので心底感動しました。志が高い方々との切磋琢磨はいい経験になったはずで、ここまで来た努力を誇らしく思います。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。