
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
善臣さんとの思い出
2026/9/17(木)
先月お会いした時に時間がかかりそうな雰囲気だったので心配していたのですが、また一緒に乗りたいという願い叶わず、柴田善臣騎手の引退が発表されました。ベテランと言われている僕があと11年乗って到達する域ですから、凄まじいとしか言葉がありません。
善臣さんとは栗田厩舎に下乗りで入った時からずっと併せ馬をしてきて技術を教わったことはもちろん、厩舎を出るとなった時も親身に相談にのっていただきました。本当に頭が上がらないという恩人です。競馬界からいなくなるわけではないので、引き続き自分達の相談役を務めていただきたいと思います。本当にお疲れさまでした。

この土曜は中山で2鞍に騎乗します。4R(2歳新馬)のシクラメンは今週の追い切りに乗せていただきましたが、真面目で一生懸命なタイプ。芝1200mという条件は合っていると思います。5R(2歳新馬)のツェルプストも続けて追い切りに乗せていただいています。使えばもう一段上がりそうですが、乗り込み十分で現状における力は出してくれるはず。
日曜も中山で3鞍に騎乗します。3Rのマイネルへルリッヒの初戦は気持ちがのってこず自分が最後までファイトさせたという印象でした。2回目で競馬を覚えて反応してくれるようであれば前進が見込めます。
7Rのマイネルダンクは未勝利時代に乗せていただいていた馬。そこから長い地方時代を経て、久々にゲート試験で跨りました。ただ、ゲートは速くて物凄く一生懸命。何年ぶりかという芝のレースがかみ合ってほしい。12Rのサツキレジーナは千直で頑張ってくれた後の続戦。時計がかかる芝というのはベストでローテ的にも先行できるはず。あとは急坂がある1200mに対応できるかどうか。

祝日開催の月曜も中山で5鞍に騎乗します。2Rのスノーキャップはこの馬なりに一戦毎に上向いています。詰めて使えるのもプラスなので、まずは入着目指して人馬で頑張りたい。
4Rのアニエーネの前走は相手が悪かったという印象。中間もとにかく順調なので、この3戦目で勝たせてあげたい。8Rのコウセイケンタロスは格上挑戦が続きます。去勢しての2戦目でキッカケを掴みたい。

2場開催の3日間でも休みなく乗せていただけることに感謝しかありません。勝利に飢えている自分がいるので、期待に応えられるように最善を尽くします。
プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。




