アレスバローズ

(牡6、栗東・角田厩舎)

ディープインパクト
タイセイエトワール
母父トニービン
通算成績27戦7勝
重賞勝利 18年TV西日本北九州記念(G3)
18年CBC賞(G3)
連対時
平均馬体重
485kg (最高:496kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重490kg
POINT
角度のある仙骨、真っ直ぐに伸びた飛節。いわゆる斜尻直飛という形で、父ディープインパクトと似た造りだ。父の産駒にしては胴が短めで、前後に詰まった正方形のシルエット。前脚がやや短いため若干前傾姿勢になっており、やはり距離適性は短いところにある。筋肉量も豊富で、究極のスピード勝負になるスプリントG1でも十分通用するレベルだ。夏に二度重賞を使われたとは思えないほど馬体の張りは抜群に良く、毛艶も光っている。ここも勝ち負けまで見込めるのでは。

キャンベルジュニア

(牡6、美浦・堀厩舎)

Encosta De Lago
Melito
母父Redoute’s Choice
通算成績18戦5勝
連対時
平均馬体重
528kg (最高:546kg)
(最低:514kg)
前走時馬体重532kg
POINT
馬体重530キロを超える雄大な馬格の持ち主。大きな腹袋でどうしても太く映ってしまいがちだが、わずかに肋骨が感じ取れるように、締まった体を披露している。前走は初の1200m戦にも上手に対応していたが、シルエットはスプリンターといった雰囲気ではなく、1400~1600mがベストのマイラーといった印象。スピード勝負になった時にどこまで対応できるか。一度使われた上積みもあり、体調面は問題なし。

セイウンコウセイ

(牡5、美浦・上原厩舎)

アドマイヤムーン
オブザーヴァント
母父Capote
通算成績23戦7勝
重賞勝利 18年函館スプリントS(G3)
17年高松宮記念(G1)
連対時
平均馬体重
493kg (最高:504kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重500kg
POINT
盛り上がった胸前の筋肉と、発達したトモ。骨格のバランスも整っていて、常に見栄えする立ち姿だ。スプリンターの中でもムダ肉の付きにくいタイプで、腹周りは特にスッキリとしている。今回は函館SSからの休み明けとなるが、引き締まった体を披露しており全く問題ないだろう。昨年のこのレースは11着と敗れたものの、今年のほうが全体に細身に仕上げられており、造りとしてはまるで異なる。昨年とは一味違う競馬を見せてくれるはずだ。

ダイメイプリンセス

(牝5、栗東・森田厩舎)

キングヘイロー
ダイメイダーク
母父ダンスインザダーク
通算成績22戦6勝
重賞勝利 18年アイビスサマーD(G3)
連対時
平均馬体重
498kg (最高:508kg)
(最低:490kg)
前走時馬体重502kg
POINT
馬体重が500キロ以上ある大型馬だが、筋肉の付き方は牝馬らしくなだらかで、腹周りもスッキリとしたシャープな造り。パワーよりも素軽いスピードで勝負するタイプの馬体といえるだろう。サマースプリントシリーズを3度使われているため上積みはそこまで見込めないものの、毛艶・馬体の張りは引き続き維持しており、良い意味で状態は平行線。着実に力を付けてきており、侮れない1頭。

ナックビーナス

(牝5、美浦・杉浦厩舎)

ダイワメジャー
レディトゥプリーズ
母父More Than Ready
通算成績27戦7勝
重賞勝利 18年キーンランドカップ(G3)
連対時
平均馬体重
513kg (最高:526kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重522kg
POINT
全体に筋肉量が多く、ボリューム感あり立派に見せる体つき。ダイメイプリンセスと同じ大型牝馬でもこちらはパワーで勝負する系統の造りで、直線に坂のある中山芝コースが得意(7走して3着以下なし)なことも納得できる。逆に、あまりにも高速決着になるとスピード負けしてしまう可能性も。できれば時計が掛かってほしいタイプだ。北海道シリーズを2度使われての臨戦過程となるが、馬体の張りも上々で、肋骨が薄っすら浮いているようにキッチリ仕上がっている。好勝負になるデキだ。
今週のイチオシ

ファインニードル

(牡5、栗東・高橋忠厩舎)

アドマイヤムーン
ニードルクラフト
母父Mark of Esteem
通算成績26戦9勝
重賞勝利 18年高松宮記念(G1)
17~18年産経賞セントウルS(G2)
18年シルクロードS(G3)
連対時
平均馬体重
469kg (最高:488kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重470kg
POINT
詰まった胴周り、豊富な胸前の筋肉、パンと張ったトモ。どこを取っても一流のスプリンターのパーツだ。特筆すべき部位としては2つ。まず、肩から前腕にかけてハッキリと浮き上がった血管。今回のメンバーでココまで発達した馬は他にいない。掻き込む力が強く、相当なパワーがありそう。後肢の下腿部も抜群の張りを見せており、太く立派な血管が見える。力強いキックで推進力を生むだろう。一度使って皮膚も薄くなってきた印象があり、仕上がりも文句無しに良い。馬体面ではこの馬が頭ひとつ抜けているのではないだろうか。

ムーンクエイク

(セ5、美浦・藤沢和厩舎)

アドマイヤムーン
リッチダンサー
母父Halling
通算成績13戦6勝
重賞勝利 18年京王杯スプリングC(G2)
連対時
平均馬体重
492kg (最高:504kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重502kg
POINT
肉付きが良く、アドマイヤムーン産駒に多いどっしりとした体型。飛節はやや折れ気味で、瞬発力に富んだ形。京王杯SCをレコード勝ちしているように時計勝負も大丈夫だが、クビさしが短く太いため、力の要る馬場も上手そう。ただ胴周りの造りを見る限り、ベストの距離はやはりマイル前後。スプリント戦は幾分短い印象を受ける。前回の立ち写真がある安田記念時(回避)は見た目に良化余地を残す体つきだったが、その時よりは馬体の張りもアップしており、徐々に良化している雰囲気だ。

ラインスピリット

(牡7、栗東・松永昌厩舎)

スウェプトオーヴァーボード
リボンストライプ
母父トニービン
通算成績46戦8勝
連対時
平均馬体重
433kg (最高:446kg)
(最低:418kg)
前走時馬体重442kg
POINT
ひと目で分かる胴の短さ。綺麗な正方形のシルエットをしており、典型的なスプリンター体型といえるだろう。前脚が短めな分前傾姿勢になっており、より短距離に向いた形になっている。一方でバテやすいという側面もあり、どちらかといえば平坦コース向きの印象もある。胸前やトモの筋肉は昨年よりもボリュームアップしており、近走も大負けせず良く頑張っている。引き続き毛艶も黒光りして体調も良さそう。コンスタントに使われているが、疲れも見せず好仕上がり。

ラブカンプー

(牝3、栗東・森田厩舎)

ショウナンカンプ
ラブハート
母父マイネルラヴ
通算成績12戦2勝
連対時
平均馬体重
428kg (最高:434kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重434kg
POINT
軽快なスピードが持ち味で、蹄の角度も平たく、良馬場・高速決着向きの脚元。全体的にシャープな体つきで、馬体重も430キロ台と小柄だがトモにはハッキリと大きなスジが浮いており、付くべきところに筋肉が付いている。サマースプリントシリーズを3戦使われているが、馬体減りも無く状態をキープできており、前走と変わらない状態で出走することができそう。時計勝負、直線坂のコースにも難なく対応しており、ローテが嫌われるようなら逆に買ってみたいと思える好仕上がり。

レッツゴードンキ

(牝6、栗東・梅田智厩舎)

キングカメハメハ
マルトク
母父マーベラスサンデー
通算成績28戦3勝
重賞勝利 17年京都牝馬ステークス(G3)
15年桜花賞(G1)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:506kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重498kg
POINT
スプリント路線に転向してから筋肉量が増え、短距離向きの体型に。腹周りが立派に見えるのはいつものことなので、特に気にする必要は無いだろう。6歳牝馬ということもあり、馬体に大きな変化は見られないが、基本的には一度使って良くなるタイプなので、馬体の張りや毛艶は上々だ。正直、トモの容量は全盛期と比較してやや物足りなさも感じるものの、現状としては状態面に注文を付けるところはない。前走からの巻き返しも十分あり得る。

レッドファルクス

(牡7、美浦・尾関厩舎)

スウェプトオーヴァーボード
ベルモット
母父サンデーサイレンス
通算成績27戦10勝
重賞勝利 17年スプリンターズS(G1)
17年京王杯スプリングC(G2)
16年スプリンターズS(G1)
16年CBC賞(G3)
連対時
平均馬体重
467kg (最高:474kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重480kg
POINT
背中と胴のラインが平行で、元々立ち姿は見栄えしないタイプ。加齢とともに筋肉量も少しずつ衰えてくる時期でもあるため、以前より全体的にスッキリしてきた印象。1200m戦で良績を残しているが、筋肉量が減ってきたこともあり、現状ではやや短い可能性も。ただ、芦毛で見づらいながらもトモの下腿部や肩周りにはしっかりと血管が浮き上がっており、馬体の張りは上々。休み明けでも太め感なく仕上がっており、力は発揮できるはずだ。

ワンスインナムーン

(牝5、美浦・斎藤誠厩舎)

アドマイヤムーン
ツーデイズノーチス
母父ヘクタープロテクター
通算成績21戦7勝
連対時
平均馬体重
441kg (最高:452kg)
(最低:432kg)
前走時馬体重448kg
POINT
前走時で448キロ。数字だけ見ると牝馬の平均程度の馬体重だが、肩周り、トモには立派な筋肉が付いており、数字以上に立派に見せる立ち姿。昨年このレースを3着した時よりも全体にボリュームアップした印象で、更に力を付けてきた。蹄を見る限り道悪も大丈夫そうなイメージだが、跳び自体は綺麗な馬で、スピード能力も高い。良馬場でこそ持ち味が活きてくるのではないだろうか。一度使って馬体の張りも抜群、毛艶も光っている。昨年以上の着順も見込めるだろう。この馬が2番手評価。

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