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アルゼンチン

みやこS

アイスバブル

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
ウィンターコスモス
母父キングカメハメハ
通算成績12戦4勝
連対時
平均馬体重
446kg (最高:456kg)
(最低:434kg)
前走時馬体重454kg
POINT
前駆と後躯のバランスが整っており、シルエットが美しい。立ち姿は馬体重(前走時454キロ)以上に存在感がある。肉付きがなだらかでムダ肉も少なく、スタミナをロスすることなく走ることができそう。距離延長は好材料と捉えて良いはずだ。飛節が真っ直ぐに伸びた「直飛」で、瞬間的な切れ味よりも長く良い脚を使える持続力が持ち味。同コースで行われた目黒記念は淀みないペースで流れ、この馬の持続力が活きる展開となったが、今回は確たる逃げ・先行馬が不在でスローからの決め手勝負が濃厚。上がりの速い展開にどこまで対応できるかがカギになりそうだ。前走よりもトモにボリュームが出てきており、休み明けでも腹周りは引き締まっている。力は十分に出せる状態にあると見た。

オジュウチョウサン

(牡8、美浦・和田郎厩舎)

ステイゴールド
シャドウシルエット
母父シンボリクリスエス
通算成績28戦16勝
重賞勝利 16~19年中山グランドジャンプ(G1)
17,19年阪神スプリングJ(G2)
16,17年中山大障害(G1)
16,17年東京ハイジャンプ(G2)
16年東京ジャンプS(G3)
連対時
平均馬体重
508kg (最高:516kg)
(最低:500kg)
前走時馬体重512kg
POINT
全体に筋肉量が豊富で、8歳馬とは思えない迫力ある立ち姿を披露している。道中クビを低く下げて重心の低い走りをすることもあり、特にクビから肩にかけての発達が顕著。前駆の力強さが際立つため、パワーを要する馬場や平地ならダートも悪くないはず。最大の特徴は骨格に対して長さが目立つ点で、純粋に長距離を走るにあたって有利に働く構造だ。同時に持続力にも長けている造りで、飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」。総合的に見て持続力に特化した形と考えて良いだろう。障害戦は淡々とした流れでレースが進んで行くため、この馬の特徴が最大限に生かせる条件と考えることもできる。アルゼンチン共和国杯はスローからの決め手勝負になりやすいため、平均ペース以上の淀みない流れが好走条件になる。馬体の張りや毛艶は上々で、状態面の不安は見当たらない。自身の能力は発揮できるはずだ。
今週のイチオシ

ノーブルマーズ

(牡6、栗東・宮本厩舎)

ジャングルポケット
アイアンドユー
母父Silver Hawk
通算成績37戦5勝
連対時
平均馬体重
479kg (最高:496kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重492kg
POINT
トモの横幅も広く、容量が大きい。下腿部にも血管がハッキリと浮き上がっており、半腱半膜様筋にも大きなスジが見えるように、素晴らしい張り。二度の坂越えも問題にしないだろう。飛節の折りが深いため、好位をロスなく立ち回ってサッと抜け出すような競馬が理想的だ。父ジャングルポケットから遺伝した大きな腹袋が特徴的で、全体的に重厚感のある立ち姿。本質的には上がりをやや要する馬場・コースがベストの印象も、好位を取って競馬を進められるため、一瞬の加速力を生かせるポジションを取れれば楽しみ。使いつつ徐々に良化するタイプで、近走の立ち写真と比較しても今回が一番の毛艶、馬体の張りともに優れている印象。筋肉の輪郭も浮き出てきており、状態の良さが窺える。一発に期待したい。
今週のイチオシ

ムイトオブリガード

(牡5、栗東・角田厩舎)

ルーラーシップ
ピサノグラフ
母父サンデーサイレンス
通算成績20戦5勝
連対時
平均馬体重
484kg (最高:492kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重490kg
POINT
全体的に筋肉量が豊富で、筋肉の輪郭がハッキリと浮き出るタイプ。特にトモの横幅・容量は今回立ち写真のある馬の中で一番と言って良いほど発達しており、父ルーラーシップ、その父キングカメハメハに通じる、スピード豊かな造りだ。瞬間的に大きな力を発揮するのに向いており、緩やかなカーブを描き回転力に優れている飛節の構造とうまく組み合って、一瞬の鋭い脚を繰り出すことができる。これだけ後躯がしっかりしていれば、二度の坂越えも全く問題ないだろう。目黒記念は淀みないペースで流れたため持ち前の切れが生かせなかったが、今回はメンバー構成的にも決め手が生きる流れになりそうで、巻き返しの可能性は高い。休み明けでも薄っすらと肋骨が浮いた理想的なボディコンディションで、毛艶も抜群に光っている。仕上がりの良さと高いレース適性で勝ち負け必至だろう。

ルックトゥワイス

(牡6、栗東・藤原英厩舎)

ステイゴールド
エスユーエフシー
母父Alzao
通算成績19戦6勝
重賞勝利 19年目黒記念(G2)
連対時
平均馬体重
438kg (最高:450kg)
(最低:430kg)
前走時馬体重444kg
POINT
前走時の馬体重が444キロと牡馬の中では小柄な部類に入るが、骨格に対してトモはしっかりと膨らみがあり、筋肉が発達していることが窺える。大きな推進力を生み出せる形で、飛節の折りもくの字に折れた「曲飛」。後躯の構造は一瞬の切れ味に特化した構造といえるだろう。スローペースからの上がり勝負を得意とするタイプだが、前走の目黒記念は持続力が要求される流れでも外から一気に差し切った。ハンデ戦で決定的な着差を付けたことはもちろん、馬体の構造的には得意としない流れから強い競馬を見せた点は高く評価できる。今回はスローペースが濃厚で、この馬の特徴が生かせるレースになりそうだ。今回が初の立ち写真で過去との比較はできないものの、馬体の張りは上々で十分に力を出せる状態にある。ムダ肉の付きづらい体型でもあり、休み明けでもいきなり動けるはず。

アナザートゥルース

(セ5、美浦・高木登厩舎)

アイルハヴアナザー
キョウエイトルース
母父フジキセキ
通算成績16戦6勝
重賞勝利 19年アンタレスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
480kg (最高:486kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重480kg
POINT
馬体重は半兄サウンドトゥルーとほとんど変わらないが、胸前やトモにがっしりと筋肉が付いている。重心がやや低く映る立ち姿を披露していた兄とは異なり、この馬は全体的に素軽い体つき。パワーという点ではまだ及ばないものの、スピード能力ではこの馬の方が優れている印象で、その分レースで楽に先行することができるのだろう。四肢もスラっと見せており、飛節の角度も真っ直ぐに近い形。瞬間的に速い脚を繰り出す必要がある決め手勝負では分が悪いものの、持続力を問われる流れは得意な体型と言える。中山と阪神に良績が集中しているが、みやこSはチャンピオンズCのステップレースとあって、メンバーが揃うのでペースも流れやすい。持続力勝負になる可能性も高く、今回もマークしておきたいところ。1週前にして肋骨が浮き上がっているように、ムダ肉がほとんどない状態。毛艶も良好で体調は悪くなさそうだが、輸送も控えているので馬体をキープできているかがカギ。

インティ

(牡5、栗東・野中厩舎)

ケイムホーム
キティ
母父Northern Afleet
通算成績10戦7勝
重賞勝利 19年フェブラリーS(G1)
19年東海テレビ杯東海S(G2)
連対時
平均馬体重
511kg (最高:520kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重514kg
POINT
腹周りはふっくらとして見せるが、これは父ケイムホームにも見られる特徴で遺伝したモノと考えて良い。盛り上がるように発達した胸前が特徴的で、掻き込む力が強そうな造り。ダートの活躍馬らしい重厚感のある立ち姿を披露している。父は背中の短さが目立つ種牡馬で、産駒の活躍も短距離に集中しているが、この馬は比較的背中を長く見せている。腹側のラインとも平行に近く、長く良い脚を繰り出せる、持続力に優れている。強い勝ち方でフェブラリーSを制したが、体型的には1800mの方が合っているはず。自ら先手を奪ってこそ持ち味が活きるため、今回はスタートをしっかり決めてハナを叩けるかが勝負の分かれ目になりそうだ。今回は休み明けで仕上がりが気になるところだが、下腿部にはしっかり血管が浮き上がって来ており、前哨戦で100%のデキとまではいかないものの、力を出せる好仕上がり。能力的にも見逃せない1頭で、巻き返しに期待。

ウェスタールンド

(セ7、栗東・佐々晶厩舎)

ネオユニヴァース
ユーアンミー
母父Marquetry
通算成績26戦5勝
連対時
平均馬体重
476kg (最高:488kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重484kg
POINT
胸前の筋肉が発達している一方で、デビューからしばらくの間は芝を走っていたように、馬体のフォルムからは素軽さを感じる。飛節の角度が真っ直ぐに伸びた「直飛」で、レーススタイルから瞬発力が武器の馬と思われがちだが、構造的には長く良い脚を繰り出すことができる持続力に優れた形だ。操縦性に優れているのでインコースを縫うようにして追い込んで来られる。小回りの函館・小倉でマクリ切って勝利しているように、余すことなく脚を使わせるような乗り方も合っているはず。みやこSは淀みない流れから持続力が問われる展開にもなりやすいので、レース適性は高そう。乗り替わりの今回、どのような戦法を取ってくるのか注目しておきたい1頭だ。骨折明けで久々の実戦となるが、太め感なく馬体は引き締まっており、いきなり動ける態勢に整った。トモはココを使って更にパンとしてくるだろう。ひと叩きした次走まで覚えておきたい。
今週のイチオシ

スマハマ

(牡4、栗東・高橋亮厩舎)

ネオユニヴァース
サウンドザビーチ
母父アフリート
通算成績7戦4勝
連対時
平均馬体重
532kg (最高:538kg)
(最低:524kg)
前走時馬体重538kg
POINT
前走時で538キロとかなりの大型馬だが、フレーム自体が大きく脚も長いため、重苦しさを全く感じさせない。胸前はもちろんのこと、特にトモの発達が顕著で、半腱半膜様筋には明瞭なスジが浮いている。後肢の下腿部にも膨らみを感じさせ、雄大な骨格も相まって後躯からは相当なキック力が伝わってくる。スピード勝負にも強く、平坦で時計の出やすい京都は向いているはず。ダートを主戦場としている馬の中では蹄が薄いため、前走のような脚抜きの良い馬場の方がより能力を発揮できそうだ。久々の実戦になるが、同じく休み明けでの出走だった東海S時と比較すると、筋肉の張りや発達具合は一目瞭然。各パーツの筋肉が盛り上がるようにパンプアップしており、馬体重こそ大きな変動がなくても中身が全く異なる印象。毛艶も上々で太め感なく仕上がっており、申し分の無い状態と言えるだろう。東海Sではインティに離されてしまったが、逆転に期待したい。

ノーヴァレンダ

(牡3、栗東・斉藤崇厩舎)

ダイワメジャー
モンプティクール
母父クロフネ
通算成績7戦3勝
重賞勝利 18年全日本2歳優駿(G1)
連対時
平均馬体重
531kg (最高:534kg)
(最低:528kg)
前走時馬体重530kg
POINT
ダイワメジャー産駒らしい雄大な馬格の持ち主である一方、胴がやや詰まり気味に映る父のシルエットと比較すると、この馬は骨格に対して背中が長く見える構造。いわゆる持続力に優れた形で、切れ味勝負では分が悪いものの、長く良い脚を使う展開では強さを発揮する。がっしりとした体型でありながらバランスが良く、重苦しい雰囲気はない。ただスピード勝負よりはパワーを要する条件の方が合っている印象で、スピード決着になりやすいみやこSで、一線級の古馬相手にどこまでやれるか。重馬場でも勝利を挙げているが、今回に限っては良馬場で早めに動く競馬をして粘り込みたいところ。前回の立ち写真だったユニコーンS時と比較して、短期間ではあるがキ甲も伸びてバランスが良くなってきた。トモの筋肉も発達してきており、太い血管が無数に浮いていることが見受けられる。皮膚を薄く見せているように馬体の張りも抜群で、文句なしの好仕上がり。

ワイドファラオ

(牡3、栗東・角居厩舎)

ヘニーヒューズ
ワイドサファイア
母父アグネスタキオン
通算成績7戦3勝
重賞勝利 19年ニュージーランドT(G2)
19年ユニコーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:512kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重498kg
POINT
父と似た独特のラインを描いている「曲飛」で、産駒にはこの造りが遺伝することが多い。やや背が垂れている馬も見られるが、この馬は背腰がしっかりとしていて、完成度は比較的高い。同父のアジアエクスプレスよりもひと回り小さい体つきをしているため、芝でより鋭い決め手を発揮できると考えていたが、ユニコーンSでは見事にダート戦に対応。脚抜きの良いスピード馬場だったことも良かったとはいえ、素軽さの中にもパワーを感じさせる走りで、高い素質を披露してくれた。雨が降って脚抜きの良い馬場になるようなら、当然注目の1頭と言えるだろう。ただ胴が詰まり気味の体型をしているので、距離はマイルがベストの印象。今回は距離延長になるが、1F長く映る点をどうこなすか。栗毛で見栄えするタイプではあるものの、肋骨が薄っすらと浮き上がってムダ肉のない仕上がりを披露しており、状態は良さそう。将来性高く楽しみな存在だ。
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