京都記念

共同通信杯

カレンブーケドール

(牝4、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ソラリア
母父Scat Daddy
通算成績9戦2勝
連対時
平均馬体重
465kg (最高:470kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重466kg
POINT
父譲りで骨格のバランスが良く、胴に程よい伸びがあって持続力に長けた構造をしている。蹄が薄く、前走に引き続き蹄壁には補修痕が確認できる。ジャパンCでは重馬場も苦にせず2着と好走したが、本質的には綺麗な馬場でこそ力を発揮するタイプ。時計の掛かる開催後半の馬場にどこまで対応できるか。肉付きは昨秋よりも良くなっており、休養を挟んでさらに成長してきた印象だ。季節的なもので毛艶は見栄えしないものの、腹周りは太め感なく引き締まっている。
今週のイチオシ

クラージュゲリエ

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

キングカメハメハ
ジュモー
母父タニノギムレット
通算成績6戦2勝
重賞勝利 18年ラジオN杯京都2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
472kg (最高:476kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重494kg
POINT
※出走取消
肉付きの良い筋肉質な馬体で、盛り上がるように発達した胸前・肩周りの筋肉と、父譲りの大きなトモが特徴的。過去の立ち写真と比較して、腹周りの造りがどっしりとしてきた。大きな腹袋を有する母方ロベルト系の血が発現してきたと考えられる。3歳時よりも着実にパワーアップしていて、時計の掛かる馬場状態も苦にせず走れそうだ。冬場でも毛艶は抜群に良く、皮膚を薄く見せるほど筋肉の張りも良い。ダービーでは蹄に補修痕が見られたが、今回はなくなっている。蹄の状態も良化していると見て良さそうだ。

クロノジェネシス

(牝4、栗東・斉藤崇厩舎)

バゴ
クロノロジスト
母父クロフネ
通算成績8戦4勝
重賞勝利 19年秋華賞(G1)
19年デイリー杯クイーンC(G3)
連対時
平均馬体重
440kg (最高:452kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重448kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプの馬体構造。2~3歳春までの華奢な体つきとは見違えるほど筋肉量が増加し、逞しさを感じさせるまでに成長した。秋華賞では稍重馬場にも対応したが、やはりこの馬の長所は牝馬らしい素軽さ。京都記念は開催後半とあってパワータイプの活躍が目立つため、力を要する馬場状態への対応がカギになりそうだ。冬毛は全く伸びておらず、毛艶も光って見栄えする。皮膚の薄さを感じさせるほど馬体の張りも良い。

ステイフーリッシュ

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ステイゴールド
カウアイレーン
母父キングカメハメハ
通算成績17戦2勝
重賞勝利 18年京都新聞杯(G2)
連対時
平均馬体重
454kg (最高:460kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重458kg
POINT
背中と腹側のラインが平行に近く、骨格に対して胴が長く見える持続力タイプの馬体構造。全体的に筋肉の付き方がなだらかで、シャープな印象を与える。京都記念はパワーが必要なレースで筋肉量豊富なタイプが活躍しているが、上がりが掛かるため一瞬の切れ味が生きづらい。細身に見えるこの馬が好走できたのは、得意の持続力勝負になったことも大いに関係しているだろう。このレースへの適性は高い。近走は馬体重が大きく変動しているが、今回は薄っすらと肋骨が浮き上がる細めの仕上げで、ムダ肉がほとんどない。後肢の下腿部には血管が浮き、筋肉の張りは上々だ。

ドレッドノータス

(セ7、栗東・矢作厩舎)

ハービンジャー
ディアデラノビア
母父サンデーサイレンス
通算成績28戦6勝
重賞勝利 19年京都大賞典(G2)
15年ラジオN杯京都2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
462kg (最高:470kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重462kg
POINT
年齢を重ねて全体にボリューム感が増し、どっしりとした重厚感のある立ち姿。蹄が薄く繋ぎも長いため、本質的には綺麗な馬場コンディションでこそ力を発揮するタイプ。時計の掛かる京都の芝コースにどこまで対応できるか。今回はかなり冬毛が伸びているので馬体の張りは分かりづらいものの、筋肉量自体はキープできている。休み明けということもあって腹周りにも余裕を感じさせ、叩いて良くなりそうな雰囲気。

ココロノトウダイ

(牡3、美浦・手塚厩舎)

エイシンフラッシュ
フェアリーダンス
母父アグネスタキオン
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
510kg (最高:516kg)
(最低:504kg)
前走時馬体重516kg
POINT
横幅の広いトモはキングマンボ系の父から受け継いだ特徴で、推進力の源と言える馬体構造。現状でも立派な筋肉が付いているが、骨格の大きさを見るにまだ成長余地がありそう。肩のラインが立っているので、距離が延びて良い印象はあまり受けない。マイル~2000mあたりが向いている印象だ。飛節が「くの字」に折れた曲飛で、後肢の回転が速く、瞬発力に優れている。決め手勝負では有利に働きそうだ。真冬でも毛艶が光っていて、代謝の良さを感じさせる。

シングンバズーカ

(牡3、美浦・高市厩舎)

シングンオペラ
クーファゲルニカ
母父ディープインパクト
通算成績5戦1勝
連対時
平均馬体重
472kg (最高:478kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重468kg
POINT
トモよりも前駆の肉付きが良く、クビさし・胸前・肩周りの発達が目立つ。掻き込む力が強そうで、蹄も十分に厚みがあることから、道悪や荒れた馬場でも能力を落とさずに走れそう。胴周りは窮屈な造りではないものの、やや詰まり気味でシルエットも正方形に近い。距離はマイル前後が合っている印象だ。父系譲りの豊かな腹袋で、パワーを要する条件を得意としそうな重厚感がある。下腿部には血管が浮いており、毛艶も光って見栄えがする。良い状態でレースを迎えられそうだ。

ダーリントンホール

(牡3、美浦・木村厩舎)

New Approach
Miss Kenton
母父Pivotal
通算成績3戦1勝
連対時
平均馬体重
516kg (最高:516kg)
(最低:516kg)
前走時馬体重524kg
POINT
雄大な骨格と筋肉が前面に主張しており、サドラーズウェルズ系の特徴が見受けられる。高速決着よりも時計の掛かる条件が合っている馬体構造で、東京コースでのスピード勝負にどこまで対応できるか。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっており、曲飛で後肢の回転も速い。瞬発力勝負には対応できるはずだ。トモの下腿部周辺だけでなく、写真をアップで見ると肩周辺にも血管が浮いて見えるように、馬体の張りは抜群。2ヶ月ぶりの実戦でも太め感なく仕上がっている。

ビターエンダー

(牡3、美浦・相沢厩舎)

オルフェーヴル
ビタースウィート
母父Afleet Alex
通算成績3戦1勝
連対時
平均馬体重
458kg (最高:458kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重470kg
POINT
胴周りにほどよい伸びを感じさせ、距離が延びても問題なさそうな体型。曲飛でサッと速い脚も使える一方、胴の造りから本質的には持続力を生かした競馬が合っているタイプ。好位から抜け出した未勝利戦のような競馬がベストだろう。前走はスタートで後手を踏んでしまったが、先行して終いに脚を使える馬体構造は現代競馬において強みになる。トモの肉付きはまだまだ良くなりそうで、本格化はもう少し先か。冬場であることを感じさせない毛艶の良さと馬体の張りが目立つ。

フィリオアレグロ

(牡3、美浦・堀厩舎)

ディープインパクト
ジョコンダ2
母父Rossini
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
472kg (最高:472kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重472kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く見える「長躯短背」で、一流馬に多いとされる胴周りの構造。後肢に目を向けると、仙骨の角度が傾斜しながらトモの横幅が広く、飛節は真っ直ぐに伸びている。いわゆる「斜尻直飛」と言われる理想的な構造で、パーツの造りは父ディープインパクトから強く遺伝した特徴が発現している。骨格のバランスも良く、全体に筋肉量も豊富で秘めた素質は相当なモノがありそうだ。背中には薄っすらと銭型が浮き上がり、代謝の良さが馬体に表れている。
今週のイチオシ

マイラプソディ

(牡3、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
テディーズプロミス
母父Salt Lake
通算成績3戦3勝
重賞勝利 19年ラジオN杯京都2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
504kg (最高:510kg)
(最低:500kg)
前走時馬体重510kg
POINT
馬体のバランスと豊富な筋肉量が目立つ、素質を感じさせる馬体。胴周りに伸びを感じさせつつ、全体に肉付きが良いため、前後にまとまりを感じさせる点も印象。距離は延びても問題なく、切れ味勝負、持続力勝負のどちらにも対応できる高い素質を秘めていそうだ。まだキ甲が伸び切っておらず、立ち姿は若干トモ高に映る。骨格が完成されるのはもう少し先になりそう。筋肉の張りは素晴らしいの一言で、下腿部の血管は網目状に浮き上がっていて、同厩の先輩ダービー馬・ワグネリアンを彷彿とさせる。間隔は開いたが太め感なく仕上がっている。

京都記念

共同通信杯

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