カデナ

(牡6、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
フレンチリヴィエラ
母父French Deputy
通算成績22戦4勝
重賞勝利 20年小倉大賞典(G3)
17年報知杯弥生賞(G2)
16年ラジオN杯京都2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
462kg (最高:474kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重474kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている瞬発力タイプの馬体構造。胸前や肩周りの筋肉が発達しており、数字以上の迫力を感じさせる。大阪杯はロングスパート勝負になりやすいため、持続力が問われるレース。持ち前の鋭い末脚を直線まで温存できるかがカギになりそうだ。5歳夏から復活の兆しを見せ、小倉大賞典で久々の重賞制覇。後肢の下腿部には網目のように血管が浮き上がり、皮膚を薄く見せるほど馬体の張りは抜群。毛艶も申し分ない。

クロノジェネシス

(牝4、栗東・斉藤崇厩舎)

バゴ
クロノロジスト
母父クロフネ
通算成績9戦5勝
重賞勝利 20年京都記念(G2)
19年秋華賞(G1)
19年デイリー杯クイーンC(G3)
連対時
平均馬体重
443kg (最高:460kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重460kg
POINT
全体に牝馬らしいシャープさを感じさせる、素軽い体つき。背中が短く伸縮性に優れた構造をしているため、決め手比べに強い。2歳~3歳春までは華奢な印象が拭えなかったものの、昨秋から馬体の成長が顕著に表れており、見違えるほど逞しくなってきた。秋華賞や京都記念では道悪馬場にも難なく対応したが、良馬場ならもっと切れる脚が使えそう。ムダ肉が少なく休み明けから仕上がりやすいタイプでも、引き続き筋肉の張りは上々。毛艶は今回の方が良く、良い状態をキープしている。

サトノソルタス

(牡5、美浦・堀厩舎)

ディープインパクト
アイランドファッション
母父Petionville
通算成績8戦2勝
連対時
平均馬体重
489kg (最高:498kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重498kg
POINT
クビはやや短めで太く、胴自体も詰まり気味。全体のシルエットは正方形に近い。マイラーに多く見られる骨格バランスで、母は現役時代、ダートのマイル前後の距離を得意としていた。この馬もベストの距離は1600~2000mあたりか。横幅が広く肉付きの良いトモを有しており、大きな推進力を生み出すことができそう。阪神の急坂も問題なく対応できるはずだ。飛節は緩やかにカーブしており後肢の回転力に優れ、瞬発力に長けている。筋肉の輪郭も浮かび上がるほど馬体の張りが良く、ムダ肉もほとんど感じさせない。
今週のイチオシ

ジナンボー

(牡5、美浦・堀厩舎)

ディープインパクト
アパパネ
母父キングカメハメハ
通算成績9戦4勝
連対時
平均馬体重
470kg (最高:478kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重500kg
POINT
父譲りの斜尻直飛が特徴的な構造で、真っ直ぐに伸びた飛節からは優れた持続力を感じさせる。クビはシャープでやや長めの造り。500キロ近い雄大な馬格で、ストライドをしっかりと伸ばした走りをする。胴周りも骨格に対してゆったりとしているため、総合的に見て持続力勝負への適性は高い。レース後半残り4Fの勝負になる大阪杯の流れも向くはずだ。休養期間が長かったため、馬体はまさに今が充実期といった雰囲気で、後躯の下腿部には太い血管がハッキリと浮かび上がっている。銭型も見受けられるほど毛艶も光っていて、状態面も文句なし。
今週のイチオシ

ステイフーリッシュ

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ステイゴールド
カウアイレーン
母父キングカメハメハ
通算成績18戦2勝
重賞勝利 18年京都新聞杯(G2)
連対時
平均馬体重
454kg (最高:460kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重466kg
POINT
全体のシルエットに対して胴が長く見える。背中と腹側のラインが平行に近く、長く良い脚を使うのに適した馬体構造だ。大阪杯は例年、残り4Fからのロングスパート勝負になってゴールまで脚色が鈍らない持続力が必要なレース。昨年は13着に大敗したものの、スタート直後に挟まれて全く競馬になっていなかった。好位からなだれ込むようなレース運びができれば、上位争いも可能なはず。年齢を重ねるとともに馬体がパワーアップしており、ボリューム感は前走以上。太め感もなく、力を出せる状態にある。

ダノンキングリー

(牡4、美浦・萩原厩舎)

ディープインパクト
マイグッドネス
母父Storm Cat
通算成績8戦5勝
重賞勝利 20年中山記念(G2)
19年毎日王冠(G2)
19年共同通信杯(G3)
連対時
平均馬体重
453kg (最高:458kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重458kg
POINT
背中が短く、胴自体も骨格に対して詰まり気味で、正方形のシルエット。牡馬の中では比較的コンパクトにまとまった素軽いタイプでありつつ、筋肉量も多いため、高速決着にも強い。能力の高さが伝わってくる好馬体で、鋭く切れる末脚は現役トップクラスだ。ダービー2着の実績があるものの、本質的にはマイラー要素が強く出た馬体なので、マイルから中距離がベストと考えて良いだろう。中山記念は休み明けながらキッチリと仕上がっていたため大きな上積みこそ感じないが、相変わらず馬体の張りは素晴らしい状態を維持している。
今週のイチオシ

ブラストワンピース

(牡5、美浦・大竹厩舎)

ハービンジャー
ツルマルワンピース
母父キングカメハメハ
通算成績12戦7勝
重賞勝利 20年アメリカジョッキーC(G2)
19年札幌記念(G2)
18年有馬記念(G1)
18年新潟記念(G3)
18年毎日杯(G3)
連対時
平均馬体重
530kg (最高:546kg)
(最低:520kg)
前走時馬体重546kg
POINT
540キロを超えるかなりの大型馬で、骨格の大きさ、筋肉量とも豊富な力強い馬体。胴周りをゆったりと見せており、背中と腹側のラインが平行に近く見える体型。飛節の角度も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、長く良い脚を繰り出すのに適した構造だ。ロングスパート勝負になったAJCCでねじ伏せるような勝ち方を見せたように、持続力勝負に強く、大阪杯への適性も高いと見ている。前走はやや余裕残しの仕上げで、馬体重も過去最高の546キロだった。今回は一度叩いて全体に引き締まってきた印象がある。文句ない好仕上がり。

マカヒキ

(牡7、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ウィキウィキ
母父フレンチデピュティ
通算成績20戦5勝
重賞勝利 16年東京優駿(G1)
16年ニエル賞(G2)
16年報知杯弥生賞(G2)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:506kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重506kg
POINT
500キロを超える大型のディープインパクト産駒。母父フレンチデピュティの影響で、胸前~肩周りの筋肉が主張した造りをしている。3歳時は素軽い切れ味が武器の印象だったが、加齢と共に馬体構造がパワータイプにシフトしてきた。背中側よりも腹側のラインが長く、後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプなので、本質的には決め手を活かした競馬が合っている。今回はジャパンC以来の休み明け。トモのボリューム感は昨秋時が上回っている印象も、太め感なく仕上がっている。
今週のイチオシ

ラッキーライラック

(牝5、栗東・松永幹厩舎)

オルフェーヴル
ライラックスアンドレース
母父Flower Alley
通算成績14戦5勝
重賞勝利 19年エリザベス女王杯(G1)
18年チューリップ賞(G2)
17年阪神ジュベナイルF(G1)
17年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
497kg (最高:518kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重518kg
POINT
牡馬顔負けの雄大な馬格で、豊富な筋肉量が目を引く。胴自体の長さにゆとりがありつつ、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっており、伸縮性に優れている。心肺機能も高く、持続力比べになっても対応可能だろう。エリザベス女王杯の末脚を見る限り、一瞬の切れ味は相当なモノを秘めているため、直線まで余力を残したまま回って来られるか。前走の中山記念も筋肉の輪郭が浮き上がる好仕上がりを見せていたが、一叩きして状態は更に上向いてきた。馬体の張り、光る毛艶は共に素晴らしく、デキは前走以上。

ロードマイウェイ

(牡4、栗東・杉山厩舎)

ジャスタウェイ
フェリス
母父ジャングルポケット
通算成績11戦6勝
重賞勝利 19年チャレンジカップ(G3)
連対時
平均馬体重
466kg (最高:474kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重476kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く見える胴の造りで、瞬発力に長けた差し・追い込み馬に多く見られる体型。父ジャスタウェイは胴をゆったりと長く見せる持続力タイプだったので、あまり似ていない。体型的に距離は2000mあたりが上限の印象が強く、正方形に近いシルエットからマイル適性を感じさせる。一瞬の切れ味が武器なので、大阪杯ではペースが上がる3コーナー過ぎからのレース運びがカギになるだろう。毛艶が良く、トモの張りも前走以上で、大敗のダメージも無さそう。状態面において不安なし。

ワグネリアン

(牡5、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ミスアンコール
母父キングカメハメハ
通算成績11戦5勝
重賞勝利 18年東京優駿(G1)
18年神戸新聞杯(G2)
17年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:460kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重458kg
POINT
背中側が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている瞬発力に長けた馬体構造。昨年の大阪杯ではインコースをロスなく立ち回り、持ち味である切れを活かして3着。今年も内目を回って一瞬の加速力を活かす競馬が理想的だ。大事に使われているぶん消耗度が少なく、馬体の張りやボリューム感は立ち写真の度にパワーアップしている印象がある。今回もトモの半腱半膜様筋に大きなスジが浮いていて、下腿部にも血管が網目状に浮いていることが分かる。休み明けでもスッキリとした腹周りで、ムダ肉なく仕上がった。
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